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【戦評】エンゼルス6連勝でワイルドカード2位をキープ

2017.8.14 16:32 Monday

 5月末にメジャー昇格を果たして以来、安定したピッチングを続けている新人右腕パーカー・ブライドウェルが日本時間8月14日のマリナーズ戦でも6回1失点の好投。エンゼルスはワイルドカード争いのライバルであるマリナーズとの4連戦をスイープし、今季最長の6連勝でワイルドカード2位の座をキープした。

 「打線はよく振れているし、そのリードをしっかり守り抜くことができている。(ワイルドカード争いを勝ち抜くためには)良い野球をしなければならないけど、今はそれができていると思うよ」とマイク・ソーシア監督は自軍の戦いぶりに手応えを感じている。ブライドウェルは登板した12試合のうち9試合を2失点以下に抑え、登板した12試合でチームは11勝1敗。3点リードの9回裏には同じく新人右腕のキーナン・ミドルトンがマウンドに上がり、1点を失いながらもリードを守り切った。主力投手に故障者が続出する中で、新人投手の頑張りもチームがワイルドカード争いに参戦する原動力の一つとなっている。

 打線は1点ビハインドの3回表にC.J.クロンの9号ソロで同点に追い付き、5回表にはアンドレルトン・シモンズの犠牲フライとマーティン・マルドナードの2点タイムリーで計3点を勝ち越し。僅か6安打に抑えられる中で効率よく得点を叩き出し、好投する投手陣に十分な援護点をプレゼントした。

 マイク・トラウト以外にスーパースターと呼べる選手はいないものの、名手アンドレルトン・シモンズが打撃面でも自己最高のシーズンを送り、アルバート・プーホルスが打撃不振に苦しみながらも72打点をマークするなど、「仕事人」たちが自身の役割をしっかり果たしている。投手陣も頼りない先発陣をブレイク・パーカー、ユスメイロ・ペティートら地味ながらも実力十分のブルペン陣が支え、確実に試合を作っている。タイラー・スキャッグスが戦列復帰を果たし、アンドリュー・ヒーニーもそれに続こうとしており、外部から補強せずとも内部の人材による戦力アップが期待できるのも明るい材料だ。

 フリーエージェントによる大型契約の失敗が続き、球団傘下のプロスペクトが枯渇する中で、「終わった球団」と見る向きもあったエンゼルス。熾烈なワイルドカード争いを勝ち抜き、3年ぶりのポストシーズン進出を果たすことができるのか。今後の戦いに注目したい。


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