ブラジル出身の速球派右腕・ビエイラがメジャー初昇格
2017.8.15 11:18 Tuesday
ワイルドカード争いに参戦中ながら投手陣に故障者が相次いでいるマリナーズ。苦しい台所事情となっている投手陣を救うべく、球団期待のプロスペクト右腕が初のメジャー昇格を果たした。
その右腕の名はチアゴ・ビエイラ。ブラジル・サンパウロ出身の24歳で、2010年11月にマリナーズと契約してプロ入りした。2013年までは先発投手として育成されていたが、2014年からリリーフに専念。常時97~100マイルを計測する速球が最大の武器であり、MLB公式サイトのスカウティング・レポートによると最速102マイル、一部メディアの報道では最速104マイルを計測したとの情報もある。今年7月には初めてフューチャーズ・ゲームにも選出された。
2015年はA級で防御率6点台という未熟な投手だったが、Aアドバンス級でプレイした昨年、34試合に登板して1勝0敗8セーブ、防御率2.84と急成長。44.1イニングで53三振を奪った一方、与四球を18個に抑え、投手として成熟しつつあることをアピールした。今季はAA級で開幕を迎え、29試合に登板して2勝3敗2セーブ、防御率3.72を記録。7月中旬にはAAA級へ昇格し、ここでは7試合に登板して2セーブ、防御率3.18をマークしている。
マイナー通算与四球率4.62という制球難は大きな課題であり、球速のわりにマイナー通算奪三振率7.49と平凡だが、ここ2シーズンで急成長を遂げており、伸びしろも十分。マリナーズは昨季、6月上旬に昇格したエドウィン・ディアスが威力抜群の速球とスライダーを武器に瞬く間にクローザーに定着したが、ビエイラにも同様のサクセス・ストーリーを期待しているのではないだろうか。課題の制球難さえ克服できればトップ・セットアッパーが務まるだけのポテンシャルを秘めているビエイラ。メジャーの舞台でどのようなピッチングを見せてくれるのか楽しみだ。
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