【戦評】4投手のリレーでDバックスがアストロズ打線を零封
2017.8.15 16:17 Tuesday

メジャートップのチーム打率.287、673得点、188本塁打、OPS.845を誇るアストロズとメジャー2位のチーム防御率3.56を誇るダイヤモンドバックスの対戦は、エースのザック・グレインキーを筆頭とした4投手がアストロズの強力打線を零封したダイヤモンドバックスに軍配が上がった。3カード連続で負け越すなど失速気味のチームについてトーリ・ロブロ監督は「試合中に集中力を欠く瞬間がある」と苦言を呈していたが、この試合ではそのような瞬間は一度も訪れなかった。
ダイヤモンドバックスは2回裏にダニエル・デズカルソとケテル・マーテイの連続二塁打で幸先よく先制。なかなか追加点を奪えない中、この1点をグレインキーが6回表まで無失点に抑える好投で守り抜いた。すると、6回裏にポール・ゴールドシュミットとJ.D.マルティネスに連続二塁打が飛び出し、貴重な追加点をゲット。グレインキーは7回二死からデレク・フィッシャーにヒットを打たれたところで降板となったが、アストロズの強力打線相手に6.2回無失点という見事なピッチングを見せ、エースとしての重責をしっかりと果たした。
7回表の最後のアウトを2番手のホルヘ・デラローサが奪い、8回表はセットアッパーのアーチー・ブラッドリー、9回表はクローザーのフェルナンド・ロドニーが無失点に抑えて試合終了。アストロズ打線に計7安打を許した一方で12三振を奪い、得点圏に走者を進めたのは2度だけ。ロブロ監督は「彼はエースがすべきことをやってくれている。彼は連敗ストッパーであり、いかなる連敗も止めてくれるんだ」とグレインキーの好投を絶賛したが、リリーバー3人も含め、登板した全4投手が自らの役割を果たした会心の勝利だった。
強豪アストロズ相手の勝利により、ダイヤモンドバックスはロッキーズと並んでナ・リーグ西部地区2位タイとワイルドカード首位タイをキープ。地区首位のドジャースとは17.5ゲームの大差がついており、地区優勝は絶望的な状況だが、ワイルドカード・ゲームの本拠地開催権を手にするために、まだまだ気の抜けない戦いが続いていきそうだ。
関連ニュース
関連動画