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ブルージェイズが左腕・アンダーソンとマイナー契約

2017.8.16 12:55 Wednesday

 ブルージェイズがベテラン左腕、ブレット・アンダーソンとマイナー契約を結んだ。7月末にカブスを解雇されフリーエージェントとなっていたアンダーソンは、今週後半にAAA級バッファローに合流する予定となっている。

 アンダーソンは数日前にブルージェイズと契約合意に達していたが、身体検査を受けていたため、公式発表までに時間を要したようだ。健康ならば先発3番手クラスの活躍が期待できるアンダーソンだが、ここ2シーズンは故障続きで計10試合に登板しただけ。ブルージェイズがアンダーソンの健康状態に関して慎重になるのもうなずける。ジョン・ギボンズ監督はアンダーソンがAAA級バッファローの先発ローテーションに加わる予定であることを明言した。

 2009年にアスレチックスでメジャーデビューを果たしたアンダーソンは、この年いきなり11勝をマーク。しかし、その後は故障続きで、規定投球回に到達したのはデビューイヤーの2009年とドジャース時代の2015年の2度だけ。なお、この2015年には自己最多の180.1イニングを投げて10勝9敗、防御率3.69をマークしている。今季はカブスの先発5番手として期待されていたものの、6先発で防御率8.18と期待を裏切り、腰痛により5月上旬に故障者リスト入り。7月下旬にDFAを経て解雇された。今季の年俸は350万ドルだが、カブスに支払い義務があるため、ブルージェイズは最低保証年俸のみでアンダーソンを雇うことができる。

 ギボンズ監督は「彼は良い投手だ」とアンダーソンを評価する一方で、「でも、健康でいられないんだ」とコンディション面を不安視。まずはAAA級でプレイさせ、コンディションを見極める方針だ。ブルージェイズは現在、アーロン・サンチェスが故障者リスト入りしており、また、7月末にフランシスコ・リリアーノをアストロズへ放出したため、マルコ・エストラーダ、マーカス・ストローマン、J.A.ハップの主力3投手のほかにクリス・ロウリーとニック・テペッシュの両右腕が先発ローテーションの一角を担っている状況。ジョー・ビアジーニがAAA級から昇格して先発ローテーションに加わる見込みだが、サンチェスは戦列復帰後、先発ではなくリリーフで起用される見込みであり、いずれにしても先発の頭数が不足している。アンダーソンのコンディションが良好であれば、エストラーダ、ストローマン、ハップに続く先発4番手としてローテーションの一角を担うことになりそうだ。

 来季以降の契約を見つけるために、アンダーソンにとっても貴重なアピール機会となるはず。ベテラン左腕の奮起に期待したい。


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