【戦評】首位攻防のライバル対決はレッドソックスが勝ち越し
2017.8.21 12:31 Monday

逆転地区優勝のために、ヤンキースにとっては勝ち越しが最低条件だったレッドソックスとの首位攻防3連戦。しかし、1勝1敗のタイで迎えた3戦目をレッドソックスが制し、2位ヤンキースとの差を5ゲームに広げることに成功した。両者の直接対決は残り4試合。地区優勝に向けてレッドソックスが極めて優位なポジションに立ったと言えそうだ。
レッドソックスがリック・ポーセロ、ヤンキースがソニー・グレイの先発で始まったこの試合。グレイは2回裏にジャッキー・ブラッドリーJr.にタイムリー三塁打を浴びて2点を失ったものの5回2失点と試合を作り、ポーセロも5回表にブレット・ガードナーに20号ソロを打たれたものの6回1失点の好投。両先発がしっかり試合を作り、ロースコアのまま試合は後半に突入したが、レッドソックスは6回裏にブラッドリーがアダム・ウォーレンからタイムリーを放ってリードを2点に広げ、8回裏にはサンディ・レオンがトミー・ケインリーから2点タイムリー二塁打を放ってダメ押し。ポーセロの降板後はブランドン・ワークマン、アディソン・リード、クレイグ・キンブレルが無失点リレーを展開し、結果的には5-1で快勝した。
「カード勝ち越しは、ホームでもロードでも、とにかく重要だ。特に我々の地区においてはね」とジョン・ファレル監督。「我々はこれからインディアンスとのタフな4連戦を戦う。今カードに勝ち越してリードを広げることができたのは大きいよ」と今カードに勝ち越したことの重要性を強調した。
一方、ヤンキースは逆転地区優勝を諦めたわけではない。ガードナーはレッドソックスにプレッシャーを与え、逆転するチャンスは残っていると信じている。「5ゲームの差は2週間あれば埋められる。5ゲーム差をつけられるのは喜ばしいことではないけど、まだシーズンは6週間も残っているんだ。追い付くためには十分な時間だよ。相手のことを気にせず、自分たちの戦いに集中すべきだ」
レッドソックスが優位に立った地区優勝争いだが、ガードナーが言う通り、優勝争いの行方は最後までわからない。ヤンキースとしては日本時間9月1日から始まる本拠地での直接対決4連戦までに少しでも差を詰めておきたいところだろう。佳境を迎えつつあるライバル同士の地区優勝争いの行方に注目だ。
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