【戦評】「セール殺し」のインディアンス打線が爆発
2017.8.25 13:09 Friday

7番ヤンディ・ディアス、8番ロベルト・ペレス、9番ジオバニー・アーシェラの3人が計9安打8打点の活躍を見せたインディアンス打線がサイ・ヤング賞有力候補のクリス・セールを攻略。セールを3回7失点でノックアウトし、18安打13得点の猛攻でレッドソックスに快勝した。
セールは日本時間8月2日のインディアンス戦で5イニングを投げて7失点。ホワイトソックス時代の昨季も3.1回6失点でノックアウトされており、セールにとってインディアンス打線は「天敵」とも言える存在である。今日の試合にも相性の悪さは表れ、2回裏に無死満塁のピンチを背負うと、タイムリー、内野ゴロ、タイムリー、エラーであっという間に4失点。3回裏には2四球でピンチを作り、2本のタイムリーで3点を追加された。これでインディアンス戦は通算18先発で防御率5.19。直近の3先発では計11.1イニングで20失点を喫しており、ポストシーズンで対戦する可能性があることを考えると、非常に不安の残る数字である。
インディアンスは一時3点差に迫られたものの、セール降板以降も攻撃の手を緩めることはなく、ジェイ・ブルースとフランシスコ・リンドーアの本塁打などで着実に加点。18安打13得点の猛攻で先発のトレバー・バウアー(5.1回4失点)を援護した。
インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「アーシェラとディアスがよくやってくれた。ペレスの2本のタイムリーも大きかった」と下位打線の働きを絶賛。「我々は本当に素晴らしい攻撃をしたね。ベストの先発投手の一人(=セール)に対してしっかり仕事をし、得点を奪ったんだ」とセールを攻略した打線を称えていた。
現時点の勝率でポストシーズンの組み合わせを考えると、リーグ最高勝率のアストロズがワイルドカード・ゲームを勝ち抜いたチームと対戦し、レッドソックスとインディアンスが対戦することになる。つまり、セールとインディアンス打線が地区シリーズで再び対戦する可能性が高いのである。セールがリベンジを果たすのか、それともインディアンス打線が再びセールを攻略するのか。ポストシーズンの注目ポイントの一つになりそうだ。
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