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【戦評】24歳・バンディ 圧巻の1安打完封勝利

2017.8.30 13:14 Wednesday

 オリオールズの2017年シーズンはまだ終わらない。5連勝中のオリオールズは、日本時間8月30日のマリナーズ戦でディラン・バンディが1安打完封勝利。連勝を6に伸ばし、ワイルドカード2位のツインズとの1.5ゲーム差をキープした。

 「彼は素晴らしかったね。見ていてとても楽しかったよ」とバック・ショウォルター監督はバンディの快投を手放しで称賛した。バンディがこの試合で許したヒットは4回表にカイル・シーガーに許した1本だけ。しかもこのヒットは意表を突いたバントヒットであり、バンディは試合を通じてマリナーズ打線を圧倒した。

 開幕からの11先発で10度のクオリティ・スタートを記録する好スタートを切りながらも、6月は防御率5.93、7月は防御率8.41と疲れが見え始めていたバンディ。オリオールズは後半戦に入ってから、バンディを通常より長い登板間隔で起用しており、それがバンディのピッチングに好影響を与えているのは明らかだ。「後半戦は前半戦よりも多くのオフをもらっている。身体の調子はとても良いよ」とバンディも登板間隔の変化が好影響をもたらしていることを断言している。今日の試合を含め、8月は全5先発でクオリティ・スタートを記録(4勝0敗、防御率2.00)。うち3試合で2ケタ奪三振を記録したが、過去10年間で3度以上の2ケタ奪三振を記録した投手はオリオールズではバンディが初めてだ。

 オリオールズでは2012年6月16日のジェイソン・ハメル(現ロイヤルズ)以来5年ぶりとなるワンヒッター。球団では史上33人目(40度目)の快挙であり、12奪三振以上での1安打完封勝利を記録したのは2000年8月1日のマイク・ムシーナに次いで球団史上2人目となった。

 打線は4本のソロ本塁打でバンディを援護。初回にジョナサン・スコープの29号ソロで先制して以降はなかなか追加点を奪えなかったが、6回から3イニング連続で本塁打が飛び出し、結果的には4-0の快勝となった。

 借金4からの6連勝で貯金2。再び上昇気流に乗り始めたオリオールズが、ア・リーグのワイルドカード争いをさらに面白くしてくれそうだ。


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