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エンゼルスが大型補強 タイガースからアップトンを獲得

2017.9.1 11:01 Friday

 7月末のトレード・デッドラインの時点では、エンゼルスは4つの借金を抱え、ワイルドカード圏内から5ゲームも離されていた。しかし、ビリー・エプラーGMは主力選手を放出せず、ポストシーズン進出を目指す道を選択した。そして今、エンゼルスはワイルドカードを狙える位置につけている。8月に18勝10敗という快進撃を見せ、ワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に詰め寄っているのだ。ここでエプラーGMはワイルドカード獲得に向けての「切り札」を獲得した。今季ここまで打率.279、28本塁打、94打点、OPS.904をマークしているジャスティン・アップトンを手に入れたのである。

 エンゼルスは球団9位のプロスペクトであるグレイソン・ロングと後日指名選手(または金銭)を放出し、タイガースからアップトンを獲得した。なお、エンゼルスはアップトンのポジションを用意するために、ウエーバーでキャメロン・メイビンをアストロズへ放出している。

 今季のアップトンは各部門で自己ベストを更新するペースで数字を積み重ねている。2011年と昨年に記録した31本塁打を上回るのはほぼ確実な状況であり、2014年(102打点)以来となるシーズン100打点も目前に迫っている。マイク・トラウトというスーパースターの援護砲を欠き、トラウトの高出塁率を生かせない場面が目立っていたエンゼルスにとって、アップトンの加入はこの上なく大きな戦力アップとなるだろう。「アップトンの加入は打線の中軸を大きくグレードアップさせることになる。アップトンは素晴らしい打撃力を持っている。安定した打率を残せるし、ストライクゾーンをコントロールできるし、遠くへ飛ばす能力も持っているからね」とエプラーGMはアップトンの活躍に期待を寄せる。

 アップトンは2021年まで契約が残っているが、今季終了後にオプトアプト(=契約破棄)が可能である。タイガースが再建に向けて動き始めるのであればアップトンがオプトアプトの権利を行使する可能性は高く、そのことが今回のトレードに繋がったと報じられている。アップトンはエンゼルスと今季終了後のオプトアウトについて何も交渉していないことを明言し、「ポストシーズンを狙えるチームに加入し、ポストシーズン進出を手助けできることにワクワクしているよ」と、まずはエンゼルスのポストシーズン進出に全力を尽くす意向を示した。

 アルバート・プーホルスに限界が見え始める中、アップトンというトラウトの援護砲を手に入れたエンゼルス。トラウトの後ろに控えるアップトンの存在は、ワイルドカードを争う他球団にとって脅威となるに違いない。


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