ベリンジャーが球団新人記録のシーズン36本塁打
2017.9.4 10:38 Monday
また球団の歴史に名を刻んだ―――コディ・ベリンジャー(ドジャース)が日本時間9月4日のパドレス戦で守護神のブレッド・ハンドから今季36号本塁打を放った。この試合こそ4対6で敗れてしまったものの、1993年にマイク・ピアッツァが記録した1シーズンでの球団新人最多本数「35」を更新した。
「その時」は最終回に訪れた。3対6と劣勢の場面、1死走者なしの場面で打席に立ったベリンジャーはパドレスの守護神であるハンドが投じた5球目のフォーシームを捉えて右翼スタンドへと運んだ。これで1点を返し、4対6となり反撃ののろしをあげた。しかし、その後はヤシエル・プイーグに安打が飛び出すものの、後続が続かずにそのまま試合終了。ドジャースは今回のパドレス4連戦を1勝3敗で終え、チームとしても3連敗を喫した。それでも敗戦の中でもベリンジャーの記録更新はチームにとって良い話題となった。
これまでドジャースで球団記録を持っていたマイク・ピアッザは通算427本塁打を誇る球界を代表する選手の1人で殿堂入りも果たしている。新人としてシーズン35本塁打の記録をつくった1993年当時、ピアッツァは実質メジャー2年目の選手でその前年には21試合に出場して1本塁打を放っていた。そして迎えた1993年シーズンでは前半戦で82試合で18本塁打を放ち、後半戦を迎えた。ちなみにベリンジャーは前半戦では70試合で25本塁打を記録しておりピアッツァのペースを大きく上回っている。
そして後半戦からピアッツァにエンジンがかかる。オールスター終了後の7月14試合で3本塁打を放ち、月間で6本塁打を放つと8月から10月までの最終戦まで合計14本塁打、月別にみてみると8月7本、9、10月も7本打っている。球団記録に乗せたのは最終戦となった日本時間10月4日のジャイアンツ戦での1試合2本塁打だった。
2人の本塁打率(1本塁打あたりに要した打数)を比べてみると1993年のピアッツァが15.6打数に対し、ベリンジャーは10.8打数となっている。今回、球団新記録を樹立したベリンジャーは今後どこまで新人記録を更新していくのか、残り試合での彼のバットに大きな期待がかかる。ちなみに40本塁打を打てば球団の1シーズン記録のランキングで10位タイに入ることができ、1997年のピアッツァや1951年のギル・ホッジス、1954年のデューク・スナイダーらに並ぶことになる。
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