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パイレーツがハードル監督と契約延長 4年契約へ

2017.9.5 11:32 Tuesday

 パイレーツはクリント・ハードル監督と4年間の契約延長に合意した。現行の契約は2015年から2017年までの3年契約であり、2018年の契約は球団オプションとなっていたが、今回の4年契約は球団オプションに取って代わる2018年から2021年までの4年間になると見られている。なお、現時点では球団から正式な発表はなされていない。

 ハードル監督は2011年からパイレーツの指揮を執り、今季が7年目。新契約を全うすれば11年という長期政権になる。2011年と2012年は負け越してしまったものの、2013年に94勝68敗という好成績を残し、20年連続負け越しの不名誉な記録をストップ。この年から3年連続でワイルドカードを獲得するなど、レギュラーシーズン負け越しが当たり前だったパイレーツを毎年ポストシーズン進出を狙えるチームに変貌させた。2013年には最優秀監督賞を受賞している。

 パイレーツでは捕手のフレーミング技術や守備シフトなどをメジャーリーグの中でも早い段階でチーム作りに導入。それがチームの躍進に繋がったと言われているが、伝統的なやり方を重視する現場と最新のデータ分析の導入を主張するフロントの橋渡し役となったのがハードル監督だった。今ではお馴染みとなった感のある守備シフトだが、当時はその効果を疑問視する声も多く、ハードル監督は様々な困難を強いられたに違いない。球団内の調整役を見事にこなし、毎年ポストシーズン進出を狙えるチームを作り上げた功績は高く評価されるべきであろう。

 ちなみに、ハードル監督は1975年のドラフトで全体9位指名を受けた有望株だったが、選手としては1980年にロイヤルズで準レギュラーとして130試合に出場し、打率.294(395打数116安打)、10本塁打、60打点、OPS.807を記録したのがピーク。1987年限りで現役を引退し、翌1988年に指導者としてのキャリアをスタートさせた。2002年途中から2009年途中までロッキーズの監督を務め、2007年にはワイルドカードからリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズに進出した(レッドソックスの前に0勝4敗で敗退)。

 ハードル監督は契約延長に関して「私はこの組織で仕事をするのが大好きだ。パイレーツの一員であることを誇りに思っている。自分にできることなら何でもやるよ。この街にワールドシリーズ制覇をもたらすためにね」と喜びを語った。


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