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パイレーツ・ベル 両打ち新人本塁打のリーグ記録更新

2017.9.5 11:53 Tuesday

 パイレーツ打線の一角を担う新人スイッチヒッター、ジョシュ・ベルがナ・リーグ新記録を樹立した。日本時間9月5日のカブス戦で放った先制ツーランは今季24号。1995年にチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)が打ち立てた両打ち新人本塁打のナ・リーグ記録(23本塁打)を22年ぶりに塗り替えた。

 開幕から5ヶ月連続で4本塁打以上とコンスタントに一発を放っているベル。日本時間8月31日のカブス戦で放った一発でジョーンズの記録に並び、今日の一発でジョーンズを抜き去った。今季の24本塁打、82打点、OPS.837はいずれもチームトップの数字であり、新人ながらすでにチームに不可欠な戦力となっている。前半戦は16本塁打を放ちながらも打率.239と苦しんだが、後半戦は3割を超える打率をマークしており、メジャーのレベルに適応しつつあることがうかがえる。

 ジョーンズのナ・リーグ記録を更新したベルだが、ア・リーグ記録は1977年のエディ・マレー(オリオールズ)と1996年のトニー・クラーク(タイガース)が記録した27本塁打。毎月4本塁打以上を放っていることや、後半戦に成績を向上させていることを考えると、この記録も十分に射程圏内であり、メジャー新記録樹立に期待したいところである。

 ちなみに、ベルは24本塁打以上を記録した球団史上2人目のスイッチヒッターとなった。パイレーツで過去に24本塁打以上を放ったスイッチヒッターはボビー・ボニーヤ(1990年に32本塁打、1988年と1989年に24本塁打)だけ。ベルが順調に成長すれば、ボニーヤの32本塁打を超える日もそう遠くはなさそうだ。

 マイナー時代はどちらかというと高打率と高出塁率を兼ね備えた巧打者として知られていたベルだが、メジャーの舞台では期待以上の長打力を発揮している。将来的には「3割・30本塁打・100打点」を狙える打者に成長する可能性もあり、ベルのさらなる成長に期待したい。


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