【戦評】ワイルドカードを目指す戦い エースの完封劇
2017.9.5 12:55 Tuesday

日本時間9月5日のパドレス戦で先発したカージナルスのエース、カルロス・マルティネスが圧巻のピッチングを披露。パドレス打線を散発3安打に封じ込める一方で10三振を奪い、今季2度目の完封勝利をマークした。
マルティネスは日本時間6月11日のフィリーズ戦でキャリア初完封(被安打4、奪三振11、与四球1)を記録。今日の試合ではパドレスに二塁すら踏ませない快投を披露し、今季2度目かつキャリア2度目の完封勝利となった(被安打3、奪三振10、与四球3)。
「彼は今季11勝10敗だけど、その数字以上に良いピッチングをしているよ」とマイク・マシーニー監督はエースのピッチングを評価する。「彼は我々が期待しているような投手になるためのステップを進んでいる。今季の開幕投手に指名したのも、彼に期待しているからこそなんだ。彼と対戦したいと思うチームはないんじゃないかな」
この日のマルティネスは試合終盤になっても球威が衰えず、90マイル台後半を連発。8回裏二死からエリック・アイバーを三塁へのファウルフライに打ち取ったフォーシームは時速98.5マイル(約158.5km/h)、9回裏無死からヤンハービス・ソラーテをセンターフライに打ち取ったフォーシームは時速98.8マイル(約159.0km/h)を計時した。
エースの快投を援護したのは女房役のヤディアー・モリーナだった。4回表無死満塁のチャンスでパドレス先発のルイス・ペルドモのツーシームを左中間へ弾き返し、2者が生還。カージナルスが奪った得点はこの2点だけであり、結果的にモリーナのこの一打が決勝打となった。
この日はナ・リーグ中部地区首位のカブスと2位のブリュワーズがともに敗れ、カージナルスとカブスの差は5ゲーム、カージナルスとブリュワーズの差は1.5ゲームに縮まった。また、ワイルドカード2位のロッキーズとカージナルスの差は3ゲーム。残り試合は着実に減っており、厳しい状況であることに変わりはないものも、カージナルスにもまだポストシーズン進出の可能性は残されている。まずはパドレスとの4連戦にしっかり勝ち越し、レギュラーシーズンの最後を締めくくる同地区対決22試合に臨みたいところだろう。
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