コンフォートは全治6ヶ月 青木の去就に影響も
2017.9.6 11:36 Wednesday
左肩の故障により今季絶望となったマイケル・コンフォート(メッツ)。日本時間9月7日にロサンゼルスにて手術が行われる予定となっているが、球団は医者から回復にはおよそ6ヶ月を要するとの説明を受けたようだ。つまり、早ければ来年3月上旬には故障を完治させて実戦に復帰できる見込みであり、このことが青木宣親の去就に影響を与える可能性もありそうだ。
コンフォートだけでなく、主砲ヨエニス・セスペデスを右ハムストリング痛で欠いているメッツは、ブランドン・ニモとフアン・ラガレスの両外野手をレギュラーに近い形で起用している。コンフォートとセスペデスは今季の残り試合を欠場することが確定しており、メッツは今季の残り試合をニモとラガレスにレギュラーが務まるかどうかを見定めるために費やす方針だ。
ニモとラガレスが一定の評価を得るようであれば、コンフォート、セスペデスと合わせてレギュラー級の外野手が4人も在籍することになり、青木の立場は苦しくなる。セスペデスは今季から始まる総額1億1000万ドルの4年契約を結んでいるし、ラガレスも2019年まで続く5年契約の真っ只中(2020年は球団オプション)。コンフォートとニモはまだ年俸調停権を取得しておらず、球団はメジャー最低保証年俸に近い額で彼らを雇うことができる。青木は来季が年俸調停3年目となり、今季の年俸550万ドルからさらに年俸が上昇することが予想されるため、メッツは外野4番手あるいは5番手となる選手をその金額で雇うことは好まないはずだ。
ただし、青木がレギュラーシーズンの残り1ヶ月で来季のレギュラー起用に相応しい活躍を見せ、首脳陣やフロント陣にアピールできるようであれば、事情は変わってくる。メッツがコンフォート、セスペデスとともに外野陣を形成する存在として青木に契約を提示する可能性も十分にあるだろう。メッツが青木との契約を望まないのであれば、契約を提示(テンダー)せず、ノンテンダーFAとして市場に出ていく可能性が高い(もちろん昨年オフのようにウエーバーで移籍する可能性もあるが)。
とにかく、今の青木にできるのはレギュラーシーズンの残り1ヶ月で存在をアピールし、首脳陣やフロント陣に自身の価値を認めてもらうことだけだろう。そうすれば、仮にメッツに残留できなくとも、他球団から必ず声が掛かるはずだ。
関連ニュース
8月15日 シンダーガード、ファミリアらが戦列復帰へ前進
関連動画
8月25日 メッツの若き強打者・コンフォートが負傷退場
8月22日 これぞゴールドグラバー セスペデスの好プレイ