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【戦評】フィリーズ打線がデグロム攻略 自己最悪9失点

2017.9.6 13:03 Wednesday

 フィリーズ期待のプロスペクトであるJ.P.クロフォードがメジャーデビューを果たしたこの試合。メッツの本拠地シティ・フィールドで最大のインパクトを残したのは、クロフォードではない新人選手だった。フィリーズ先発の新人右腕、ベン・ライブリーがメッツ打線を7回1失点に封じただけでなく、2号ツーランを放つなど4打点の大暴れ。投打にわたる活躍でチームを大勝に導いた。

 ライブリーは2回表の第1打席で勝ち越し2点タイムリーを放ち、4回表の第2打席ではセンター右に飛び込む2号ツーラン。デグロムはこの一発に動揺したのか、その後3連打を浴びて6点目を失い、リズ・ホスキンスに四球を与えたところでマウンドを降りた。直後にニック・ウィリアムスが2番手のジョシュ・スモーカーから走者一掃の3点タイムリー二塁打。デグロムにはキャリアワーストの9失点(自責点6)が記録され、「何も言い訳はない。酷い夜だった」とデグロムはガックリと肩を落とした。

 一方のライブリーは「彼の速球とスライダーに手も足も出なかった前回の対戦を思い出したんだ。第1打席では全部速球を投げてきたし、今度はスライダーが来るだろうなと思っていたんだよ」と狙い通りの一発に満足げ。投げては速球にスライダーとカーブを上手く組み合わせてメッツ打線を翻弄し、7イニングを投げて被安打4、失点1の好投で今季3勝目(5敗)をマークした。

 フィリーズの投手が1試合4打点を叩き出したのは2013年のクリフ・リー以来4年ぶり。また、1シーズンに2本以上の本塁打を放ったのも2011年のリー以来の快挙となった。ちなみにフィリーズの投手が1シーズンに3本の本塁打を放ったのは2004年のランディ・ウルフが最後である。

 オドゥベル・ヘレーラとアーロン・アルテールが戦列に復帰し、クロフォードがメジャーデビューを果たすなど、ようやく来季に向けての「ベストメンバー」が揃った感のあるフィリーズ。ホスキンス、ウィリアムス、ホルヘ・アルファーロら若手選手も引き続き好成績を残しており、彼らが順調に成長を遂げるようであれば、来季のフィリーズ打線は若さと破壊力を兼ね備えた、他球団にとって脅威の打線となりそうだ。


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