ハミルトンが左手親指を骨折 初の盗塁王獲得に暗雲
2017.9.7 08:57 Thursday
今季ここまで両リーグ最多の58盗塁を記録し、初の盗塁王獲得が現実味を帯びつつあるビリー・ハミルトン(レッズ)だが、タイトル獲得に暗雲が立ち込めている。日本時間9月7日のブリュワーズ戦でセーフティバントを試みた際に投球を左手に受け、MRI検査の結果、左手親指の骨折が判明したのだ。
ハミルトンは初回の第1打席で投球を左手に受け(判定はファウル)、打席を終えてセンターの守備にも就いたが、3回裏の第2打席で代打を送られ、試合から退いた。「まずは10日間(患部を)固定して、それから(状態を)再確認することになるだろう」とブライアン・プライス監督。「必ずしもシーズン終了となるような故障ではない。4~6週間を要するわけではないからね。まずは10日間。その後のことは10日後に判断するよ」と今後の見通しを語った。
メジャー2年目の2014年から今季まで4年連続で56盗塁以上をマークしながらも、一度も盗塁王のタイトルを獲得していないハミルトン。2014年はフェンス直撃による脳震盪で最終4試合を欠場し、2015年は右肩の手術が必要になったため最終週を欠場。昨季は左腹斜筋を痛めて最終27試合を欠場した。いずれの年もシーズン終盤で戦線離脱を余儀なくされ、3年連続で盗塁数リーグ2位に終わっているのである。
プライス監督は「数週間で彼が戻ってくることを期待している。代走や守備要員として使えるはずだ。スイングできるならスタメンで使う可能性もあるよ」と語ったが、ハミルトンの欠場が長引くようであれば4年連続のタイトル逸となってしまう可能性もある。現時点でハミルトンは58盗塁、リーグ2位のディー・ゴードン(マーリンズ)は49盗塁。ゴードンは5月から4ヶ月連続で9盗塁以上を決めており、盗塁王獲得に向けてペースを上げ、ハミルトンを追い抜く可能性もありそうだ。
「二度あることは三度ある」ならぬ「三度あることは四度ある」になってしまうのか。それともハミルトンが早期復帰を果たし、盗塁王の座を死守するのか。レギュラーシーズンは残り1ヶ月。タイトル争いにも注目だ。
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