トラウトが14試合連続四球の球団新記録
2017.9.7 10:16 Thursday
日本時間9月7日のアスレチックス戦でマイク・トラウト(エンゼルス)が14試合連続四球の球団新記録を樹立した。トラウトは初回の第1打席でアスレチックス先発のショーン・マネイアから四球を選び、1961年にアルビー・ピアソンが打ち立てた13試合連続四球の球団記録を更新。後半戦の46四球はリーグ最多の数字となっている。
トラウトはこの試合を終えた時点で打率.324、27本塁打、20盗塁、出塁率.463、OPS1.115を記録。左手親指の靱帯断裂によって1ヶ月半にわたって戦列を離れたため、まだ規定打席には到達していないものの、OPS1.115は実質両リーグトップの数字であり、自己ベスト(2015年と2016年の.991)を大きく上回っている。故障離脱があったため、本塁打、盗塁といった積み上げ系のスタッツには物足りなさが残るが、出場した試合で見せているパフォーマンスは自己ベストと言っても過言ではなく、ア・リーグMVP候補に名前が挙がっているのも頷ける。
「トラウトは特別なタレントだよ」とマイク・ソーシア監督はトラウトについて語る。「彼は攻撃的なマシンというだけでなく、捕手と遊撃手を除いた中で最も重要なポジションを守ってくれている。そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるんだ。毎年MVP候補に挙がるのは当然のことだと思うよ」
さらにソーシア監督は「トラウトが数字を追い求めていないというのは素晴らしいことだと思う。彼はただ勝ちたいだけなんだ。だからこそ、我々の組織は彼とともに戦っていくことができるんだ」とトラウトの姿勢を絶賛。77三振を上回る82四球を選ぶなど、2度のMVPを獲得してなお進化を続けるトラウトに、ジャスティン・アップトン、ブランドン・フィリップスといった新戦力を加えたエンゼルスがワイルドカード獲得の有力候補であることは間違いない。レギュラーシーズンは残り22試合。勝利のために尽力するトラウトのさらなる活躍に期待したい。
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