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【戦評】終盤に勝ち越したツインズが再びワイルドカード圏内へ

2017.9.7 11:07 Thursday

 7チームが3ゲーム差の中にひしめく熾烈なワイルドカード争いが続いている今季のア・リーグ。3連敗を喫してエンゼルスにワイルドカード2位の座を奪われてしまったツインズだが、日本時間9月7日のレイズ戦では試合終盤に勝ち越して10-6で勝利。この日敗れたエンゼルスを抜き、再びワイルドカード圏内に浮上した。

 試合中盤までは「取れば取られる」の打撃戦となった。1回表にツインズがブライアン・ドージャーの29号先頭打者アーチで先制すると、その裏にレイズがエバン・ロンゴリアの18号ソロで同点に。2回表にツインズがエイレ・アドリアンザの2号スリーランで勝ち越したものの、3回裏にルーカス・デューダに28号スリーランが飛び出し、レイズが再び同点に追い付いた。さらに5回表にツインズがエドゥアルド・エスコバーのタイムリーで2点を勝ち越すと、5回裏にレイズがケビン・キアマイアーの11号ツーランですぐさま同点に。両軍の先発投手はともに5回持たずにノックアウトされ、試合は6-6の同点のまま終盤に突入した。

 レイズは7回表、7月下旬の加入以降18試合連続無失点を継続していたスティーブ・シーシェックをマウンドへ送ったが、これが裏目となってしまった。この回先頭のドージャーに四球を与えると、次打者ホルヘ・ポランコのバント処理を焦ったシーシェックが一塁へ悪送球。この間にドージャーが勝ち越しのホームを踏み、ポランコは三塁まで進塁した。一死後、エスコバーにタイムリーを浴びて2失点目。ここでシーシェックは降板となったが、その後内野ゴロの間にエスコバーが生還し、シーシェックには3失点が記録された。

 ツインズは9回表にロビー・グロスマンの犠飛で1点を追加し、最終的には10-6で勝利。3安打3打点の活躍を見せたエスコバーは「競争だったね。僕たちは戦った。彼ら(レイズ)も戦った。とても良い試合だったんじゃないかな」と試合を振り返った。ポール・モリター監督は「『勝たなければならない』と言うにはまだ少し早すぎるけど、残り試合も少なくなっているし、チームの失速を最小限に留めるのは大切なことだよ。多くのチームが僅差で争っているから残りの3週間で状況が大きく変わる可能性もあるしね」と勝利を喜びつつも、次なる戦いに向けて気を引き締めていた。

 「売り手」に回ったかと思いきや、その後の快進撃でワイルドカード争いに加わっているツインズ。熾烈なワイルドカード争いを制するのはどのチームなのか。各球団の戦いから目が離せない日々はまだまだ続きそうだ。


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