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絶不調のドジャース 過去のデータ的には心配なし?

2017.9.8 11:30 Friday

 直近12試合で1勝11敗と絶不調のドジャース。一時は歴代シーズン最多勝利記録の更新も狙える勢いだったが、1906年のカブスと2001年のマリナーズがマークした116勝を超える可能性はなくなった。シーズン終盤の急失速により、ポストシーズンでの戦いを不安視する声も上がっているが、だからといってワールドシリーズ制覇の可能性が消えてしまったわけではない。過去22年間のワールドシリーズ王者のデータをチェックし、ドジャースファンの不安を払拭してみよう。

 まずは連敗記録から。今季のドジャースは6連敗(継続中)が最長だが、2006年のカージナルスは8連敗を2度も喫している。しかし、ナ・リーグ中部地区を制したカージナルスは地区シリーズでパドレス、リーグ優勝決定シリーズでメッツ、そしてワールドシリーズでタイガースを撃破して世界一。レギュラーシーズンで2度の8連敗を喫したチームが頂点まで上り詰めたのだ。ほかには2000年のヤンキース、2005年のホワイトソックス、2010年のジャイアンツ、2011年のカージナルスが7連敗を喫している。特に2000年のヤンキースはシーズン最終盤での7連敗であり、そこからポストシーズンを勝ち抜いたことを考えると、やはりレギュラーシーズンとポストシーズンは全く別物ということなのだろう。

 次に15試合スパンでのワースト記録を見てみよう。2000年のヤンキースが9月17日から10月1日にかけての15試合で記録した2勝13敗がワースト記録である(7連敗を含む)。しかし、7連敗のままポストシーズンに突入しながらも、ポストシーズンを勝ち抜き、ワールドシリーズ3連覇を達成。当時絶頂期を迎えていたヤンキース王朝にとって、多少の不調は関係なかったということか。ほかには2002年のエンゼルス、2006年と2011年のカージナルス、2014年のジャイアンツが15試合で3勝12敗という不調を経験。直近12試合で1勝11敗のドジャースだが、この不振を過剰に心配する必要はなさそうだ。

 20試合スパンに範囲を広げると、2000年のヤンキース、2014年のジャイアンツ、2016年のカブスが記録した5勝15敗がワースト記録である。ジャイアンツとカブスは6月から7月にかけてのシーズン中盤で記録したものであり、やはりシーズン最終盤で失速しながらもワールドシリーズを制覇したヤンキースの特異さが際立っている。

 絶不調の期間を乗り越えて頂点まで上り詰めたチームは過去22年間でも数多く存在する。今季のドジャースは地区優勝はほぼ確実な状況であり、ポストシーズンの戦いを見据えながらレギュラーシーズンの残り試合を戦える点も好材料だ。チーム状態を立て直し、戦力の見極めをして、ポストシーズンの戦いに臨みたいところだろう。1988年以来29年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すドジャースの戦いに注目だ。


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