ポストシーズンのタイブレーク・ルールをチェック
2017.9.8 12:30 Friday
ア・リーグのワイルドカード争いを筆頭に、熾烈なポストシーズン争いが続いている2017年シーズン。2012年にワイルドカードの枠が拡大されて以降、タイブレーク・ゲームが実施されたのは2013年の1試合のみだが、今季はポストシーズン争いが4年ぶりにタイブレーク・ゲームまでもつれる可能性がある。どのような状況でどのように勝者が決定されるのかを予め確認しておこう。
ケース1:地区1位に2チームが並んだ場合
この場合はレギュラーシーズン終了の翌日に1試合限りのタイブレーク・ゲームが開催され、勝者が地区優勝となる。開催地はレギュラーシーズンでの直接対決の対戦成績が良いほうの本拠地となり、直接対決の対戦成績が五分の場合は地区内での成績を比較。それでも決まらない場合はリーグ内での成績を比較する。
ケース2:地区1位に3チームが並んだ場合
仮に3チームをA、B、Cとした場合、まずレギュラーシーズン終了の翌日にAの本拠地でAとBが対戦し、その翌日に勝者の本拠地でCと対戦する。この試合の勝者が地区優勝となる。A、B、Cの選択順はレギュラーシーズンでの直接対決の対戦成績に基づいて決定されるが、最初に選択できるチームはAまたはCを選択する可能性が高い。本拠地で戦いたいのであればAを選択し、2試合戦うことを避けたいのであればCを選択するというわけだ。
ケース3:リーグ最高勝率またはワイルドカードで2チームが並んだ場合
この場合は追加の試合は開催されない。直接対決の対戦成績が良いほうがリーグ最高勝率チームとなり、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズでホームフィールド・アドバンテージを得る。また、ワイルドカードの2チームが同勝率の場合、直接対決の対戦成績が良いほうの本拠地でワイルドカード・ゲームが開催される。
ケース4:ワイルドカード2位に2チームが並んだ場合
レギュラーシーズン終了の翌日に1試合限定のタイブレーク・ゲームが開催される。開催地はレギュラーシーズンでの対戦成績が良いほうの本拠地となる。
ケース5:ワイルドカード2枠に3チームが並んだ場合
この場合はA、B、Cの対戦形式が適用される。まずレギュラーシーズン終了の翌日にAの本拠地でAとBが対戦し、勝者がワイルドカード1位となる。その翌日にCの本拠地でCと前日の敗者が対戦し、その勝者がワイルドカード2位となる。A、B、Cの選択順はレギュラーシーズンでの直接対決の対戦成績で決定し、最初に選択できるチームはAを選択する可能性が高い。
ケース6:ワイルドカード2位に3チームまたは4チームが並んだ場合
3チームが並んだ場合はA、B、Cの対戦形式が適用される。まずAの本拠地でAとBが対戦し、勝者の本拠地で勝者とCが対戦する。4チームが並んだ場合はDが加わり、Aの本拠地でAとB、Cの本拠地でCとDが対戦し、AとBの勝者の本拠地で勝者同士が対戦する。5チーム以上が並ぶケースはほとんど起こり得ないため、ここでは割愛させていただく。
ケース7:地区1位に2チームが並び、かつ他地区の1チームとワイルドカード2位で並んだ場合
まずレギュラーシーズン終了の翌日に地区1位を決める1試合限りのタイブレーク・ゲームが開催される(開催地はレギュラーシーズンでの直接対決の対戦成績が良いほうの本拠地)。勝者は地区優勝となり、敗者はワイルドカード2位を決める1試合限りのタイブレーク・ゲームに回ることになる。
ケース8:ワールドシリーズ進出の2チームがレギュラーシーズンで同勝率の場合
レギュラーシーズンでの直接対決の対戦成績が良いほうにホームフィールド・アドバンテージが与えられる。レギュラーシーズンで対戦していない場合は、地区内での成績を比較。それでも決まらない場合はリーグ内での成績を比較する。
