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【戦評】カーショウでも勝てず ドジャース7連敗

2017.9.8 16:46 Friday

 大黒柱のクレイトン・カーショウをしてもチームの悪い流れを止めることはできなかった。戦列復帰後2試合目の登板となったカーショウは初回の先頭打者から4連打(うち1本はノーラン・アレナードの31号先制スリーラン)を浴びるなど、本来の出来からは程遠いピッチングに終始し、4回途中4失点で降板。ドジャースは2013年5月以来4年ぶりとなる7連敗を喫してしまった。

 「選手たちは今、戸惑っている。彼らはフラストレーションを感じている。数週間前には負ける気なんてしなかったんだけど、今は1つ勝つための方法を必死に探している。(数週間前とは)全く正反対の状況になってしまったよ。コーチたちも責任を感じているけど、我々はこれまでシーズンを通してやってきたことをやろうとしているだけなんだ。なかなか結果がついてこない。でも立ち止まるわけにはいかない。我々は試合に勝つための方法を見つけなければならないんだ」とデーブ・ロバーツ監督は苦しい心の内を明らかにした。

 カーショウの降板後、ブルペン陣もロッキーズ打線を抑えることができず、5回表に2失点、7回表に3失点。大量9失点をカバーする元気は今のドジャース打線にはなく、4回裏にヤシエル・プイーグのタイムリー二塁打で1点を返すのみに終わった。

 快進撃を続けていた時期は2~3点のビハインドなら簡単にひっくり返せるような勢いがあった。しかし、現在のドジャースは好投した先発投手ですら簡単に見殺しにしてしまうような状況だ。先発投手が早いイニングで打ち込まれる試合も増え、開幕から奮闘してきたブルペン陣にも疲れが見え始めている。全てが上手くいっていた最高のチーム状態から一転、何をやっても上手くいかない最悪のチーム状態である。

 この試合唯一と言っても過言ではない明るい話題は、メジャーデビューを果たした有望株ウォーカー・ビューラーの快投だ。8点ビハインドという状況ではあったものの、8回からの2イニングを投げてチャーリー・ブラックモンから初奪三振を記録するなど1安打無失点。時速100マイル近い速球と威力のあるスライダーを組み合わせたピッチングは、将来に向けての大きな可能性を感じさせた。

 最大21ゲームあった2位との差は、ドジャースの失速とダイヤモンドバックスの快進撃によりあっという間に10ゲームまで縮まった。しかし、それでもまだ10ゲームも差があるのである。地区優勝はほぼ確実な状況であり、今ドジャースが考えるべきことはポストシーズンの戦いに向けていかにチームを立て直すかということだけだろう。レギュラーシーズンは残り22試合。その中で復調のきっかけを掴みたいところである。


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