【戦評】止まらないインディアンス 11得点の大勝で19連勝
2017.9.12 14:21 Tuesday

インディアンスの快進撃が止まらない。しかも、インディアンスはただ勝っているだけではないのだ。19連勝中の総得点132に対して総失点は32。期間中の得失点差+100という数字が示すように、投打で相手チームを圧倒しているのである。
日本時間9月12日のタイガース戦でも投打がガッチリと噛み合った。2回裏にヤン・ゴームズのタイムリー、フランシスコ・リンドーアの3点タイムリー三塁打、ホゼ・ラミレスの犠飛で一挙5点を先制すると、試合中盤にもラミレスの26号ツーランなどで加点し、8回裏には相手の暴投とブランドン・ガイヤーの犠飛で2点をあげてダメ押し。投げては先発のカルロス・カラスコが6回9奪三振無失点の好投を演じ、2番手のダニー・サラザーが2イニング、3番手のザック・マカリスターが1イニングを零封して完封リレーを完成させた。
日本時間8月25日のレッドソックス戦から始まった連勝は19に伸び、「マネーボール」で注目された2002年のアスレチックスが記録した20連勝まであと1。1935年のカブスが記録したメジャー記録(21連勝)の更新も現実味を帯びつつある。ちなみに、1916年のジャイアンツは引き分けを挟んで27試合で26連勝を成し遂げている。
特筆すべきは19試合のうち17試合で先発投手が勝利投手になっていることだろう。期間中、先発投手は計117.1イニングを投げ、防御率1.84という驚異的な安定感を発揮している。この試合で先発したカラスコは期間中の4先発で29イニングを投げ、防御率0.62という安定ぶりだ。
テリー・フランコーナ監督は連勝記録についてなるべく触れないようにしているという。「(連勝記録に触れると)間違ったメッセージを送ることになると思うからね。いつも通りが一番だよ。『よし、グラウンドに出て、今日も相手を負かしてやるぞ!』ってね。選手たちは本当に素晴らしい仕事をしてくれているよ」
「ミスター・スマイル」ことリンドーアの笑顔に象徴されるように、常に自然体でプレイを続けるインディアンスの選手たち。彼らが自然体で実力を発揮し続ける限り、連勝はどこまでも伸びていきそうだ。
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