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日本ハム・大谷 今オフにメジャー挑戦か

2017.9.14 12:01 Thursday

 日本球界のスター選手である大谷翔平(日本ハム)が今オフ、ポスティング・システムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すとの報道が出ている。現在23歳の大谷は「二刀流」で活躍しており、日本での5シーズンで通算40勝15敗、防御率2.57、打率.286、47本塁打、163打点をマークしている。

 大谷が今オフのメジャー移籍を目指す場合、多額の金銭を犠牲にすることになる。昨オフ締結されたメジャーリーグの労使協定では25歳未満の海外選手との契約には総契約金の制限が適用され、メジャー各球団には475万ドルから575万ドルの予算しか割り当てられていないからである。契約金の制限枠をトレードすることにより、最大で当初割り当てられた予算の75%にあたる金額を追加することが可能だが、それでも最大1000万ドル程度だ。レッドソックスと契約したヨアン・モンカダ(現ホワイトソックス)が3150万ドル、ドジャースのヤディアー・アルバレスが1600万ドルの契約金を得たことを考えると、非常に少ない金額だと言わざるを得ない。さらに25歳未満の海外選手との契約はマイナー契約に限定されてしまうのである。

 また、総契約金の制限を超過してしまった球団にはペナルティが与えられ、1人の選手に対して最高で30万ドルしか使うことができない。今オフはドジャース、ブレーブス、カブス、ホワイトソックス、レッズ、アストロズ、ロイヤルズ、アスレチックス、カージナルス、パドレス、ジャイアンツの11球団がこれに該当し、通常であれば475万ドルから575万ドル、最大で1000万ドル程度を使うことのできる他球団に後れを取ることになりそうだ。

 しかし、25歳になるまで待てば大金が得られるであろう大谷がこのタイミングでメジャー移籍を決断するのであれば、金銭面はあまり問題にならないはずである。むしろどのように二刀流を実現するのか、どのような環境が与えられているのかなど、金銭面以外の条件が差を生む可能性が高い。金銭的な負担はそれほど大きくないため、数多くの球団が参戦すると予想されている大谷争奪戦。大谷のハートを掴むのは、いったいどの球団になるのだろうか。

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