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大谷獲得候補の5球団はここだ!

2017.9.15 11:00 Friday

 北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が今季終了後にポスティング・システムを利用してメジャーリーグへ挑戦するとの報道が出始めている。メジャーリーグ公式サイトではジョン・モロシ氏が大谷獲得に動く可能性が高い5球団をピックアップ。世界屈指の才能を手に入れるのはいったいどの球団になるのだろうか。

 大谷のメジャーリーグ挑戦に関しては、とにかく不確定要素が多すぎる。メジャーリーグの各球団はどのくらい大谷獲得に本気なのか。大谷はどのくらい二刀流にこだわるのか。故障の多さに懸念が残る大谷はメジャーリーグでも二刀流を継続できるのか。大谷はどのくらい西海岸を好むのか。そして、日米間のポスティング・システムに関するルールはどのようになるのか。

 しかし、少なくとも5球団がGM、あるいはそれ以上の地位の人物を今季、大谷の視察に派遣していることは紛れもない事実である。ドジャースの野球部門社長であるアンドリュー・フリードマン、ヤンキースのGMであるブライアン・キャッシュマン、パドレスのGMであるA.J.プレラー、マリナーズのGMであるジェリー・ディポート、そしてレンジャーズの野球部門社長であるジョン・ダニエルズがそれに該当する。この5球団について簡単に見ていこう。

 ドジャースはダルビッシュ有が今季終了後にフリーエージェントとなる。ダルビッシュのメジャーリーグ移籍後に背番号を受け継いだ大谷だが、ドジャースはダルビッシュと再契約するしないに関わらず、大谷獲得に動くと見られている。ドジャースは契約金を最大30万ドルしか用意できないのが難点だ。しかし、大谷が金銭面の条件にこだわらないのであれば、ドジャースが大谷を獲得するチャンスは十分にある。これまでに野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ、前田健太といった日本人投手が数多くプレイしている点は大きなアピールポイントとなるだろう。

 ヤンキースはトレードによって海外選手との契約に使える予算枠を増やしている。今季終了後にCCサバシアとハイメ・ガルシアがフリーエージェントとなり、田中将大にもオプトアウトの可能性が残っているため、先発投手の獲得は急務である。キャッシュマンGMが視察に訪れていることを考えても、ヤンキースが大谷獲得に動くことは間違いないだろう。

 パドレスは2つのハンデを抱えている。1つは「勝てるチーム」ではないということ。10年以上ポストシーズンから遠ざかっており、現在も再建を進めている段階である。もう1つはドジャース同様に契約金を最大で30万ドルしか用意できないということだ。ただし、プレラーGMには大谷とのコネクションがある。大谷がプロ入り前にメジャーリーグ球団との契約を考えていたとき、ドジャース、ジャイアンツ、レンジャーズの3球団が候補となっていた。そのときにレンジャーズでシニア・ディレクターを務めていたのがプレラーだったのだ。

 マリナーズはイチロー、佐々木主浩、岩隈久志らに代表されるように、日本人選手が多数在籍してきたチームの1つである。獲得に成功した際には先発投手と指名打者を兼任させるといった具体的な話も出ているようだ。先発投手陣に故障者が続出し、苦しい戦いを強いられたマリナーズにとって先発投手の補強は最優先課題であり、エース級のポテンシャルを秘める大谷は是非とも獲得したい存在だろう。

 レンジャーズもヤンキース同様に予算枠を増やしている。大谷がプロ入り前に入団を考えていたメジャーリーグ球団の1つであり、そのときのコネクションをフルに活用していくことだろう。レンジャーズの先発ローテーションにもいくつかの穴があり、指名打者制のあるア・リーグの球団であることも二刀流をサポートしていくうえで大きな利点となりそうだ。

 もちろん、大谷獲得に動いているのは上記の5球団だけではない。一流の先発投手をフリーエージェント市場で獲得するのに比べてかなり安い金額で獲得できる可能性が高く、ほとんどの球団が大谷争奪戦に参戦すると見られている。大谷は来季、どのユニフォームを着ているのか。今後の動向に注目だ。


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