【戦評】9回二死から追い付き延長10回サヨナラで22連勝
2017.9.15 12:41 Friday

ノーヒッター達成の試合にファインプレイが付き物であるように、奇跡にはドラマが付き物だ。日本時間9月15日のロイヤルズ戦で21連勝中のインディアンスがまさにドラマチックな奇跡を起こしてみせた。連勝ストップまであと1アウトに追い込まれながら同点に追い付き、延長戦の末、メジャーリーグ史上単独2位となる22連勝を成し遂げたのだ。
インディアンスはタイガースとの3連戦を終え、この日からロイヤルズとの4連戦。その初戦はジョシュ・トムリン(インディアンス)とジェイコブ・ジュニス(ロイヤルズ)の両先発で始まった。ロイヤルズは2回表に無死一、三塁のチャンスを作り、マイク・ムスターカスの併殺打の間に先制。インディアンスは3回裏にロニー・チゼンホールのタイムリーで同点に追い付いたが、ロイヤルズが6回表にエリック・ホズマーのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功し、ロイヤルズが1点をリードしたまま試合は9回裏を迎えた。
9回裏、ロイヤルズはクローザーのケルビン・ヘレーラを投入。インディアンスは先頭のヤンディ・ディアスがショートゴロに倒れた後、タイラー・ネークインがレフト前ヒットで出塁したが、フランシスコ・メヒアが二塁ゴロに倒れ、連勝ストップまであと1アウトに追い込まれてしまった。しかし、ここでフランシスコ・リンドーアがレフトフェンスを直撃する二塁打を放ち、メヒアの代走として出場していたエリック・ゴンザレスが一塁から一気に生還。土壇場での同点劇に、本拠地プログレッシブ・フィールドは大歓声に包まれた。
クローザーのコディ・アレンが10回表のロイヤルズの攻撃を無得点に抑え、そして迎えた10回裏。先頭のホゼ・ラミレスが今季50本目の二塁打で出塁すると、エドウィン・エンカーナシオンが四球を選んで無死一、二塁のチャンスを作る。ここでジェイ・ブルースがライト線へのタイムリー二塁打を放ち、22連勝が達成された。
1916年にニューヨーク・ジャイアンツが記録した26連勝まであと4つ。今日のドラマのような同点劇、サヨナラ劇を見ればメジャー記録の更新も不可能ではないように思われるが、まずはマジック3(インディアンスの試合終了時点)に迫った地区優勝が次なる目標となりそうだ。
関連ニュース
9月14日 【戦評】インディアンス ア・リーグ新記録の21連勝
9月13日 【戦評】クルーバー無四球完封!インディアンス20連勝
9月12日 【戦評】止まらないインディアンス 11得点の大勝で19連勝
8月25日 【戦評】「セール殺し」のインディアンス打線が爆発
関連動画
9月14日 止まらない快進撃 インディアンス21連勝
9月13日 インディアンス ア・リーグタイ記録の20連勝
9月12日 インディアンスに痛手 ジマーが左手骨折で今季絶望
9月12日 大型連勝の勢いそのまま!リンドーアの3点三塁打
9月10日 強い! 止まらない! インディアンスが17連勝
9月9日 インディアンスが完封勝利で怒涛の16連勝
9月4日 クルーバーが4度目の月間MVP選出
