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【戦評】カージナルス ポストシーズンが遠のく痛恨の連敗

2017.9.25 10:47 Monday

 日本時間9月23日の時点でブリュワーズを抜いて地区2位に浮上し、ポストシーズン進出に向けて勢いづいていたカージナルスだが、ランス・リンの大乱調で同24日のパイレーツ戦を落とすと、今日行われた同カードにも敗れ、痛恨の連敗。地区首位のカブスとの差は6ゲーム、ワイルドカード2位のロッキーズとの差は2.5ゲームに広がり、レギュラーシーズン1週間を残して2年連続のポストシーズン逸が濃厚となった。

 カージナルスは3回表にマット・カーペンターの22号ソロで先制したものの、直後の3回裏にホゼ・オスーナの犠飛で追い付かれ、5回裏には3番手の呉昇桓(オ・スンファン)がスターリング・マーテイに7号勝ち越しツーランを被弾。6回裏には4番手のブレット・シーセルもジョーダン・ループロウに3号ソロを浴び、打線はパイレーツ救援陣に6回以降ノーヒットに封じられた。

 トミー・ファムは「数字の上で可能性がなくなるまで僕たちは戦い続けるだけだよ。とても厳しい状況なのは理解している。多少の運も必要だろうね」と語り、ポストシーズンをまだ諦めていないとしつつも、落胆した様子を隠せなかった。得点圏で6打数ノーヒットに終わり、カーペンターのソロによる1点のみに終わった打線に関してマイク・マシーニー監督は「今日もまた、チャンスであと一本が出なかったね。我々にはビッグ・ヒットが必要なんだ。でも、今日もそれを打つことができなかった」とここ一番での勝負弱さを敗因に挙げた。

 カージナルスは今季、同地区相手に32勝37敗と負け越しており、それがカブス(同41勝28敗)、ブリュワーズ(同36勝34敗)に後れを取る原因となっている。今季の残り試合は全て本拠地ブッシュ・スタジアムでの同地区対決(カブス4試合、ブリュワーズ3試合)。ポストシーズン進出のためには残り試合にできるだけ多く勝利したうえに、カブスやロッキーズが他球団に負けることが必要になる。ファムの言うように可能性が潰えたわけではないが、カージナルスのポストシーズン進出は極めて難しくなったと言わざるを得ないだろう。


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