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ポストシーズンに向けて 各球団の注目ポイント~ア・リーグ編~

2017.9.27 08:30 Wednesday

 レギュラーシーズンも残すところ6日となり、ポストシーズンはちょうど1週間後に開幕する。ポストシーズン進出チームの顔ぶれも固まりつつあり、各球団はポストシーズンのロースター編成に頭を悩ませている。ここではロースター編成におけるア・リーグ各球団の注目ポイントをピックアップしてみよう。

 ヤンキースはルイス・セベリーノ、ソニー・グレイ、田中将大、CCサバシアの4人で先発ローテーションを形成すると見られており、ハイメ・ガルシアとジョーダン・モンゴメリーのいずれかがロングリリーフの枠に入ることになる。経験値ではガルシアに軍配が上がるものの、直近の投球内容で上回っているのはモンゴメリー。しかし、ガルシアはツインズに相性が良いというデータもあり、ジョー・ジラルディ監督は最後まで頭を悩ませることになりそうだ。

 ヤンキースとワイルドカード・ゲームで激突する可能性が高いツインズはミゲル・サノーの回復が間に合うかどうかが最大の懸念材料だ。今季自身初のオールスター出場を果たしたサノーだが、左すねのストレス反応によって8月下旬に故障者リスト入りし、未だ戦列復帰を果たせないでいる。チーム最高のOPS.870をマークしているサノーがラインナップにいるのといないのとでは打線の迫力に格段の差があり、ポール・モリター監督は主砲の戦列復帰を心待ちにしていることだろう。

 インディアンスは故障離脱しているマイケル・ブラントリーとロニー・チゼンホールの回復具合がキーポイントとなる。現在レフトにはオースティン・ジャクソンが入り、期待以上のパフォーマンスを見せているため大きな穴とはなっていないものの、両選手がポストシーズンに間に合うようであれば、好調・インディアンス打線はさらに得点力を増すことになりそうだ。

 アストロズの注目ポイントは地区シリーズ第1戦の先発を誰に任せるか、ということだろう。候補は右腕ジャスティン・バーランダーと左腕ダラス・カイケル。バーランダーはアストロズ加入後の4先発で4勝0敗、防御率0.64という素晴らしい成績を残しており、彼を先発ローテーションの柱とすることに異論はないはず。しかし、仮にヤンキースが勝ち上がってきた場合、カイケルのヤンキースに対する相性の良さも捨て難く、A.J.ヒンチ監督の決断に注目が集まっている。

 レッドソックスはクリス・セール、ドリュー・ポメランツ、エドゥアルド・ロドリゲスに次ぐ先発4番手が不確定要素。候補はリック・ポーセロとダグ・フィスターの2人である。昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるポーセロは今季不本意なシーズンを過ごしており、ロースター外の可能性もゼロではない。ジョン・ファレル監督は両投手のレギュラーシーズン最終登板を見て、最終的な判断を下すことになりそうだ。

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