ポストシーズンに向けて 各球団の注目ポイント~ナ・リーグ編~
2017.9.27 08:58 Wednesday
ア・リーグに続いて今度はナ・リーグ。カブスの地区優勝がほぼ確実となり、ワイルドカードの残り1枠を巡ってロッキーズ、ブリュワーズ、カージナルスの3球団が熾烈な争いを繰り広げている。ここではワイルドカード2枠目を除く4球団のロースター編成における注目ポイントをピックアップしていく。
ワイルドカード・ゲームの本拠地開催を決めたダイヤモンドバックスはエースのザック・グレインキーを一発勝負の決戦に送り出す。ロビー・レイとパトリック・コービンの両左腕がグレインキーに続くと見られるが、先発4番手は流動的だ。候補はタイワン・ウォーカーとザック・ゴッドリーの両右腕。ともに直近の2先発では打ち込まれているが、地区シリーズに進出した場合に対戦するドジャースとの相性を考えるとウォーカーが先発4番手に入り、ゴッドリーはロングリリーフに回ることになるだろう。
ドジャースはブルペン陣の息切れが目立ち、チーム失速の原因の一つとなっている。セットアッパーとしてチームを支えたペドロ・バイエズ、ロングリリーフを中心に奮闘したロス・ストリップリングらの不調が目立ち、デーブ・ロバーツ監督としては少しでもフレッシュなリリーバーをブルペンに加えたいところだろう。候補はプロスペクト右腕のウォーカー・ビューラー。メジャーデビュー後の防御率は8.53と思うような結果を残せていないものの、この有望株右腕が救世主となる可能性もありそうだ。
ナショナルズも同じくプロスペクトが注目ポイント。攻守両面でイキのいい活躍を見せているビクター・ロブレスをロースターに入れるか否かの判断を迫られることになる。ロブレスのスピードは短期決戦において大きな武器となり得るため、ベンチに置いておいても損はないはずだが、ナショナルズの外野は人材豊富。ダスティ・ベイカー監督がどのような判断をするのか注目だ。
カブスは先発投手4人の人選が注目される。後半戦の成績を考慮するとジェイク・アリエタ、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナの3人は先発ローテーション入りがほぼ当確であり、残り1枠をジョン・レスターとジョン・ラッキーで争うことになる。レスターはシーズンを通して不安定なパフォーマンスを続けているが、ラッキーもリーグワーストの36本塁打を浴びるなど低調。本来の実力を考えればレスターに軍配が上がることは間違いないが、ジョー・マドン監督はどのような決断を下すだろうか。
