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2018年ドラフト 全体1位指名権はタイガースへ

2017.10.2 11:27 Monday

 レギュラーシーズン終盤が近付くにつれ、ポストシーズン進出争いとともに注目されるのが翌年のドラフトにおける全体1位指名権の行方である。日本時間10月2日にレギュラーシーズンの全日程が終了し、両リーグ最低勝率で2018年ドラフトの全体1位指名権を手にしたのはタイガースだった。

 タイガースは9月以降の30試合で6勝24敗に終わり、両リーグ最低勝率に転落。2011年から4年連続で地区優勝を果たし、昨季もシーズン終盤までワイルドカード獲得を狙える位置につけていたチームだが、今季は開幕からなかなか調子が上がらず、シーズン途中にJ.D.マルティネスやジャスティン・バーランダーらを放出して再建へ舵を切った。そこからは負けが込み、ブラッド・オースマス監督の解任も決定。最終的な成績は64勝98敗となりジャイアンツと並んだが、昨季の勝率がジャイアンツのほうがわずかに高かったため、タイガースに全体1位指名権が巡ってきた(昨季の勝率はタイガース.534、ジャイアンツ.537)。

 タイガースが全体1位指名権を手にするのはこれが2度目。前回は1997年ドラフトの全体1位でマット・アンダーソンを指名している。アンダーソンは時速100マイルの速球を武器としたリリーフ右腕で、プロ入り2年目の1998年に早くもメジャーデビューを果たし、42試合に登板して5勝1敗、防御率3.27をマーク。2001年にはシーズン途中からクローザーに定着して22セーブを記録したが、活躍は長続きせず、2005年にロッキーズで12試合に登板したのを最後にメジャーの舞台から姿を消した。

 また、タイガースは全体2位指名権を過去に3度手にしており、1976年ドラフトでパット・アンダーウッド、1990年ドラフトでトニー・クラーク、そして2004年ドラフトでバーランダーを指名。アンダーウッドは4シーズンのメジャー生活で通算13勝に終わったが、クラークは1997年から3年連続で30本塁打以上を放つなど、6球団を渡り歩いて通算251本塁打をマークした。バーランダーの活躍は周知の通りである。

 なお、ジャイアンツが全体1位指名権を獲得すれば球団史上初のことであり、また、前年にポストシーズン進出を果たしたチームが全体1位指名権を手にするのもメジャー史上初になるところであったが、これらは惜しくも実現しなかった。現段階での2018年ドラフトの1巡目指名順は以下の通りとなっている。

 

1.タイガース
2.ジャイアンツ
3.フィリーズ
4.ホワイトソックス
5.レッズ
6.メッツ
7.パドレス
8.ブレーブス
9.アスレチックス
10.パイレーツ
11.オリオールズ
12.ブルージェイズ
13.マーリンズ
14.マリナーズ
15.レンジャーズ
16.レイズ
17.エンゼルス
18.ロイヤルズ
19.カージナルス
20.ツインズ
21.ブリュワーズ
22.ロッキーズ
23.ヤンキース
24.カブス
25.ダイヤモンドバックス
26.レッドソックス
27.ナショナルズ
28.アストロズ
29.インディアンス
30.ドジャース

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