【戦評】WCからの下剋上へ Dバックス最終戦を大勝で飾る
2017.10.2 12:20 Monday

日本時間10月5日に本拠地チェイス・フィールドでロッキーズとのワイルドカード・ゲームに臨むダイヤモンドバックスが、ロイヤルズとのレギュラーシーズン最終戦に14-2で大勝。主力選手を2打席程度で交代させるなど、ポストシーズン用の調整という意味合いが強い試合だったが、16安打14得点と打線が爆発し、ポストシーズンに向けて弾みをつけた。
ロイヤルズの先発は単独最多勝となる19勝目を目指すジェイソン・バルガス。しかし、ダイヤモンドバックス打線がその技巧派左腕に容赦なく襲い掛かった。エリック・ホズマーの25号ソロで先制を許した直後の2回表にクリス・アイアネッタが17号ソロを放って同点に追い付くと、4回表にはジェイク・ラムの犠飛で勝ち越しに成功。直後にケテル・マーテイのタイムリーエラーで同点に追い付かれたが、5回表にはイルデマーロ・バルガスのタイムリーとジェレミー・ヘーゼルベイカーの2号スリーランで一挙4点を勝ち越し。バルガスを5回途中6失点でノックアウトした。
試合後半には控え選手が中心の打線となったダイヤモンドバックスだが、その後も猛攻は止まらず、6回表に4点、7回表に2点、8回表と9回表にも各1点を追加。バルガスが3安打4打点、ヘーゼルベイカーが2安打4打点と途中出場の2人が気を吐いた。
投手陣は先発のロビー・レイを2回途中で降板させ、その後は7人のリリーバーによる細かな継投を展開。なかでも5番手として登板したシルビーノ・ブラッチョが1.2イニングで5奪三振の快投を見せ、アンドリュー・チェイフィン、ホルヘ・デラローサ、フェルナンド・ロドニーらも無難にレギュラーシーズンを締めくくった。
「一年間の戦いにはとても誇りを持っているよ」と語ったのはトーリ・ロブロ監督。地区2位とはいえリーグ3位の勝率をマークし、就任1年目でチームをポストシーズンに導いた。「まだチェックを入れなければならないボックスがあるし、この先のことは誰にもわからないよ」とロブロ監督は今後の戦いを見据えたが、投打に充実した戦力を誇り、ワイルドカードからの「下剋上」を成し遂げる可能性は十分にある。
一方、敗れたロイヤルズはバルガスのほか、ホズマー、ロレンゾ・ケイン、マイク・ムスターカスといった主力選手が今オフ、フリーエージェントとなる。「何が起こるかはわからないよ」とムスターカスは語ったが、彼らは来季どのユニフォームを着ているのだろうか。
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