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レンジャーズ・ダニエルズGM「再建はしない」と明言

2017.10.5 11:44 Thursday

 地区優勝を果たしたアストロズに23ゲームの大差をつけられ、78勝84敗で地区3位タイに終わったレンジャーズ。ジョン・ダニエルズGMは今オフのチームの方針について「再建ではない」と明言し、来季のワールドシリーズ制覇を目指すチーム作りを進めていくことを強調した。

 「我々は勝つことを望んでいる。いつもそのように考えているよ。才能のある選手を揃えながら勝つチームを作る計画がある。それについて私は非常に自信を持っているんだ」とダニエルズGM。今季は過去9シーズンで2度目となる負け越しに終わったものの、レギュラーシーズン最後の2週間までワイルドカード争いに踏みとどまっていた。適切に戦力補強を行えば、すぐにワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作ることができると判断しているのだろう。

 今オフのレンジャーズの最優先課題は投手陣の整備だ。来季の戦力として確実に計算できるのは先発陣がコール・ハメルズとマーティン・ペレスの2人、ブルペン陣はキーオニー・ケラ、マット・ブッシュ、ジェイク・ディークマン、アレックス・クラウディオの4人。「投手陣の半分は入れ替えることになる」とダニエルズGMが語るように、先発ローテーションの過半数、ブルペンの半分近くが空席となっている。特に先発ローテーションの整備は急務。今オフのフリーエージェント市場には7月末に放出したダルビッシュ有のほか、ジェイク・アリエタ、アンドリュー・キャッシュナー、アレックス・カッブ、ランス・リン、ジェイソン・バルガスらが名を連ねるが、メジャーリーグ挑戦が確実視される大谷翔平も当然ながら獲得候補の一人である。シーズンを通して先発ローテーションを守り、30試合以上に先発したのはペレスだけであり、計算できる先発投手を少なくとも2人は加えておきたいところだろう。しかし、ダニエルズGMが「需要は多いのに供給が乏しい」と語るように、計算できる先発投手の獲得は容易ではない。予算とのバランスを見ながら、最善の選択をすることになりそうだ。

 先発投手以外にも数多くの補強ポイントを抱えるレンジャーズは今オフ、どのような動きを見せるのか。ダニエルズGMの手腕に注目したい。


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