English Español 韓国語

3勝先取の短期決戦がいよいよ開幕!ALDSプレビュー

2017.10.5 15:03 Thursday

 ア・リーグはヤンキース、ナ・リーグはダイヤモンドバックスがそれぞれワイルドカード・ゲームを制し、地区シリーズへ駒を進めた。そしていよいよ日本時間10月6日にア・リーグの地区シリーズが開幕する。アストロズとレッドソックス、インディアンスとヤンキースが激突する地区シリーズの見どころをお届けする。

 アストロズ対レッドソックスの対戦は、ジャスティン・バーランダーとクリス・セールの投げ合いで幕を開ける。レギュラーシーズンでは7度対戦し、アストロズが4勝、レッドソックスが3勝。今シリーズでも熱い戦いが予想される。アストロズの魅力は何と言ってもリーグ最強の攻撃陣。896得点、打率.282、OPS.823などあらゆる部門でリーグトップの数字を残し、2ケタ本塁打11人を抱える打線は驚異の破壊力を誇る。投手陣にはバーランダーとダラス・カイケルという左右のダブルエースがおり、クリス・デベンスキーからケン・ジャイルズへ繋ぐ勝ちパターンも確立。次のラウンドへ進めるかどうかはその他の投手の頑張りにかかっていると言えそうだ。一方のレッドソックスは長打力不足に苦しみながらも投手力を中心とした安定感のある戦いぶりで東部地区を制した。セールとドリュー・ポメランツの両左腕はともに17勝をマークしたが、彼らに続く先発投手に不安が残る。ブルペンに回るデービッド・プライスの出番が多くなるかもしれない。絶対的守護神のクレイグ・キンブレルまで繋ぐことができれば勝利はほぼ確実なだけに、ジョン・ファレル監督の継投が勝負を左右することになりそうだ。

 インディアンス対ヤンキースの対戦は、インディアンス優勢と見る向きが多い(レギュラーシーズンではインディアンス5勝、ヤンキース2勝)。8月から9月にかけてリーグ新記録の22連勝を記録するなど、シーズン終盤に調子を急激に上げたインディアンス。リーグ3位の818得点を誇る打線も強力だが、リーグトップの防御率3.30をマークした投手陣は先発陣もブルペン陣も質量ともに充実しており、大量失点を喫するような展開は考えにくい。絶対的エースのコリー・クルーバーを第1戦ではなく第2戦に先発させる戦略が裏目に出ることさえなければ、次のラウンドへ進む可能性は非常に高い。ワイルドカード・ゲームを制したヤンキースはその勢いのままに昨季のリーグ王者を撃破したいところ。先発陣の質では劣るものの、ブルペン陣はインディアンスに勝るとも劣らない戦力を揃えており、ブルペン勝負に持ち込むのも一つの戦い方だろう。打線は兎にも角にもアーロン・ジャッジ次第。この若き主砲が抑え込まれてしまうと得点力が半減するだけに、ワイルドカード・ゲームのような活躍を期待したいところである。

spotvnow