ワールドシリーズ連覇を目指すカブスが登場!NLDSプレビュー
2017.10.6 12:59 Friday
日本時間10月6日にア・リーグの地区シリーズが開幕し、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が1試合3本塁打を記録するなど、初日から華やかな試合が展開された。ア・リーグに遅れること一日、ナ・リーグでも地区シリーズが開幕する。ナショナルズとカブス、ドジャースとダイヤモンドバックスが激突する地区シリーズの見どころをお届けする。
ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで開幕するナショナルズ対カブスの地区シリーズ。レギュラーシーズンでは7試合対戦し、ナショナルズが4勝3敗と勝ち越した。ナショナルズは得点数・防御率ともにリーグ3位、カブスは得点数がリーグ2位、防御率がリーグ4位と両者とも投打に充実の戦力を誇っている。ナショナルズはレギュラーシーズン最終週に戦列復帰を果たしたばかりのブライス・ハーパーがどの程度本調子を取り戻しているかがポイント。ハーパー不在の期間は白星を重ねつつも得点力の低下が見られたため、ハーパーが本来の打棒を発揮するようであればカブスにとっては大きな脅威となる。また、2015年のポストシーズンでカブス相手に驚異の打棒を発揮したダニエル・マーフィーのバッティングにも注目だ。一方のカブスは先発投手陣のクオリティに不安を抱える。第1戦からカイル・ヘンドリックス、ジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、ジェイク・アリエタの順で先発予定だが、彼らがナショナルズ打線に打ち込まれるようであれば苦しくなる。クリス・ブライアントを中心に若手打者が並ぶ打線は少しでも多くの得点を叩き出し、投手陣を援護したいところだ。
ロッキーズとのワイルドカード・ゲームを制して地区シリーズに進出したダイヤモンドバックスは、再び同地区対決に臨む。レギュラーシーズンの直接対決19試合では両リーグ最高勝率を記録したドジャース相手にダイヤモンドバックスが11勝8敗と勝ち越し。ダイヤモンドバックスにはドジャースに対する苦手意識は全くない。ダイヤモンドバックスにとっての誤算はワイルドカード・ゲームにロビー・レイを投入せざるを得なくなってしまったこと。今季ドジャースに対して3勝0敗、防御率2.27、奪三振率15.06の好成績を残しているレイを第1戦に起用したいところだったが、それは事実上不可能となった。トーリ・ロブロ監督はレイを中2日で第2戦に先発させる構想があることを明らかにしているが、いずれにしてもレイのコンディションが万全でないことはダイヤモンドバックスにとっては痛手であり、ドジャースにとっては朗報である。ドジャースはシーズン終盤の大失速からどの程度復調できているかがポイント。第3戦に先発予定のダルビッシュ有や、ブルペンの一員としてロースター入り濃厚の前田健太の活躍にも注目したい。