延長13回の死闘を制したインディアンスが2連勝
2017.10.7 14:30 Saturday
連日白熱した試合が展開される地区シリーズ。ア・リーグのヤンキースとインディアンスによる第1戦では今季メジャーNo.1のチーム防御率3.30を誇るインディアンス投手陣がヤンキース打線を4対0と完封した。そして迎えた日本時間10月7日の第2戦は延長13回に及ぶ死闘となり、インディアンスが9対8とサヨナラ勝ちを収めた。
この日の先発はCCサバシアとコリー・クルーバー。サバシアはこれまでのポストシーズンで通算19試合に登板して9勝5敗の成績を残している。一方のクルーバーは6試合で4勝1敗と両者ともに勝ち越している投手同士の対戦となった。このように相性がよいことから投手戦が予想されたが、初回から両チームとも点の取り合いとなる。
立ち上がりのクルーバーは初回、1死を取ったものの、2番のアーロン・ジャッジに四球を与えてしまい、走者を背負ってしまう。そして続くゲーリー・サンチェスに2ランを打たれていきなり2点を失った。対するサバシアも味方の失策がきっかけとなり1死満塁のピンチを招く。ここで打席に立つのは5番のカルロス・サンタナ。3球目のフォーシームを打たれてこちらも2点を失うという乱打戦を予感させる攻防となった。
その後、インディアンス打線は1点を勝ち越すも今年のサイ・ヤング賞候補にも挙げられているクルーバーがピリッとせず、3回表にはスターリン・カストロの適時打で3対3の同点にされると2死一・二塁からアーロン・ヒックスに3ランが飛び出してこの回のみで4失点。3回途中、7被安打 6失点で無念の降板となった。エースをKOしたヤンキース打線は5回表にも2点を加えて一時は8対3とリードを広げた。
地区優勝を果たしたインディアンスはこのまま黙っている訳にはいかない。6回裏から怒涛の攻撃が始まる。先頭打者のサンタナが四球で出塁すると1死を取られたところでサバシアは降板する。ここで代わったばかりのチャド・グリーンを攻め立てて2死満塁のチャンスをつくる。ここで打席にはフランシスコ・リンドーア。2球目のスライダーを捉えるとボールは右翼スタンドへ飛び込む満塁弾となり、一気に1点差に詰め寄った。これで勢いに乗ったチームは8回裏に1点を加えて8対8の同点のまま延長戦に突入した。
両チームとも決定打に欠き、試合は延長13回裏に突入。この回のマウンドにはヤンキースの6番手、デリン・ベタンセスがいた。対するインディアンスは先頭打者のオースティン・ジャクソンが四球で出塁し、すかさず盗塁を決めて無死二塁とする。ここでヤン・ゴームズが10球目のスライダーを打ってその打球は左安となりジャクソンは一気にホームインとなり9対8でサヨナラ勝ちとなった。
試合時間は5時間8分。延長13回に及んだ死闘は両軍合わせて14人の投手が登板した。ポストシーズンでは投手起用が試合の流れを左右するだけに第3戦以降の起用法が注目の1つとなるだろう。2敗と追い込まれたヤンキースは次回は本拠地で田中将大が先発予定。一方のインディアンスは今季18勝のカルロス・カラスコの名前が発表されている。果たして勝利を手にするのはどちらになるだろうか。
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