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ジーター初の大仕事 古巣ヤンキースからデンボを招へい

2017.10.11 11:29 Wednesday

 マーリンズの最高経営責任者に就任したデレク・ジーター氏の最初の大仕事は、やはり古巣ヤンキース絡みだった。マーリンズは日本時間10月11日、ゲーリー・デンボをスカウティング&選手育成部門のトップとしてヤンキースから招へいしたことを発表した。

 デンボは現在56歳。現在、球界で最も充実したマイナー組織の一つであるヤンキースのファーム組織を築き上げた中心人物の一人である。2014年からヤンキースの選手育成部門のトップを務め、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノといった選手たちの育成にも携わってきた。日本時間10月10日がヤンキースで過ごす最後の日となり、今日からジーター氏や、マーリンズの野球部門社長であるマイケル・ヒルとともにチーム再建に取り組んでいくことになる。

 「我々はマイナー組織を立て直す」とジーター氏は日本時間10月4日の記者会見で宣言した。「適材適所で人材を配置する。全てを戦略的に進めていく。それに向けての計画もある。ただ、それと同時に、我々には我慢も必要だ」と語っていたジーター氏だが、マイナー再建に向けての第一歩がデンボの招へいというわけだ。

 デンボはコーチ、スカウト、フロントなど、様々な役職で計31年のキャリアを持つ。過去8シーズンはヤンキースの一員として過ごし、直近3シーズンは選手育成部門のトップとして手腕を発揮してきた。2001年にヤンキース、2008年にはブルージェイズで打撃コーチを務めた経験もある。

 今季のヤンキースのマイナー組織はルーキー級の1球団を除いて全球団が所属リーグのプレーオフに進出した。特に上位クラスの3球団(AAA級スクラントン・ウィルクス・バレー、AA級トレントン、Aアドバンス級タンパ)は合計で263勝153敗(勝率.632)という好成績をマークしており、充実したマイナー組織を築き上げたその手腕で、球界ワーストクラスと評されるマーリンズのマイナー組織を立て直すことが期待されている。

 なお、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMの特別補佐を務めているジム・ヘンドリーをマーリンズの新GMとして招へいするという噂も出ているが、こちらは現時点では両球団間の交渉に進展はないようだ。


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