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規定打席未満の最強打者 J.D.マルティネスの行き先は?

2017.10.11 12:56 Wednesday

 ダイヤモンドバックス移籍後の62試合で打率.302、29本塁打、65打点、OPS1.107という驚異的な打棒を発揮し、チームのワイルドカード獲得に大きく貢献したJ.D.マルティネス。今季終了後にフリーエージェントとなるマルティネスには数多くの球団が関心を示しているが、いったいこの右のスラッガーは来季どのユニフォームを着ているのだろうか。

 今季のマルティネスは足の故障で出遅れ、開幕からの約1ヶ月を欠場したため、シーズン通算489打席に終わり、規定打席には届かなかった。そのなかで打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066をマーク。長打率.690は不足している打席を全て凡退としてカウントしても両リーグトップとなるため、今季の両リーグ1位に認定されている。また、わずか出場119試合で45本塁打を放ったのは史上初の快挙であり、500打席未満の打者としても45本塁打は史上最多の数字だった。今季のマルティネスは「規定打席未満の最強打者」と呼ぶに相応しい活躍を見せたのである。

 過去4シーズンで400試合以上に先発出場した外野手のうち、マルティネスのOPS+はマイク・トラウト(エンゼルス)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)に次ぐ3位。ブライス・ハーパー(ナショナルズ)を上回る数字を残している。守備力の低さはネックだが、打撃力のほかにまだ30歳という若さも魅力であり、昨オフにヨエニス・セスペデス(メッツ)が手にした4年1億1000万ドルという契約が基準になるのではないかとも言われている。

 今季両リーグ最少の128本塁打に終わり、長打力アップを目指しているジャイアンツ。ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)やスタントンのトレードでの獲得を目指す一方で、マルティネス獲得もオプションの一つとなり得るカージナルス。ジャスティン・アップトンがオプトアウト権を行使して流出する可能性のあるエンゼルス。デービッド・オルティス引退後、打線の迫力不足が顕著だったレッドソックス。そして、現在所属しているダイヤモンドバックス。MLB.comのジョン・ポール・モロシは獲得候補としてこの5球団を挙げている。

 「規定打席未満の最強打者」を手に入れるのはどの球団なのか。注目のフリーエージェント市場はワールドシリーズ終了を待ってオープンする。


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