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【戦評】ストラスバーグが再び好投 ナショナルズ逆王手

2017.10.12 10:27 Thursday

 体調不良と報じられていたスティーブン・ストラスバーグが先発予定だったタナー・ロアークに代わって第4戦の先発のマウンドに上がると発表されたのは日本時間10月12日の午前0時半ごろ。サプライズとも言えるドタバタ劇だったが、ストラスバーグは体調不良の影響を感じさせない圧巻のピッチングを披露。7回12奪三振無失点の好投でチームを勝利へ導き、ナショナルズは対戦成績を2勝2敗のタイとした。

 この試合でストラスバーグが背負ったピンチらしいピンチは2回裏の二死一、三塁だけ。この場面はハビアー・バイエズを投手ゴロに打ち取って無失点で切り抜け、3回裏、4回裏、7回裏にはそれぞれ3奪三振。「彼は今夜、全てが良かったね。彼は素晴らしいチェンジアップを持っている。彼の速球は常に良いし、スライダーも良い。そして、強い意志を持ってマウンドに上がっていたように見えた」とダスティ・ベイカー監督はチームの窮地を救った右腕を手放しで称賛した。

 打線はカブス先発のジェイク・アリエタから4回までに5四球を選ぶなど毎回走者を出したが、奪った得点はアディソン・ラッセルのエラーによる1点だけ。2番手のジョン・レスターにも封じ込まれ、好投を続けるストラスバーグを援護できずにいた。しかし、8回表二死走者なしからダニエル・マーフィーがセンター前ヒットを放って出塁すると、代わったカール・エドワーズJr.からアンソニー・レンドンとマット・ウィータースが連続四球を選んで二死満塁。カブスは無失点で切り抜けるべく守護神のウェイド・デービスを投入したものの、マイケル・テイラーが時速94.5マイル(約152.1km/h)のフォーシームを捉え、ライトスタンドの最前列へ試合を決定づけるグランドスラムを叩き込んだ。

 「素晴らしい試合だった。テイラーの一打が本当に大きかったよ」と試合を振り返ったベイカー監督。チームを勢いづける勝ち方であったことは間違いない。舞台を再びワシントンD.C.に移して行われる第5戦。試合後に笑っているのはいったいどちらのチームだろうか。


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