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セーブ王・ホランドが選手オプションを破棄してFAに

2017.10.13 11:05 Friday

 トミー・ジョン手術の影響により2016年シーズンを全休し、今季ロッキーズでメジャー復帰を果たしたグレッグ・ホランド。夏場に息切れしたとはいえ、リーグ最多タイの41セーブをマークする活躍を見せたが、どうやら来季の選手オプションを破棄して再びフリーエージェント市場に打って出るようだ。

 ホランドは今年1月下旬にロッキーズと年俸600万ドルの1年契約を結んだ(出来高により900万ドルが追加され、最終的には1500万ドル)。この契約には2018年の相互オプション(年俸1000万ドル)が含まれていたが、50試合以上に登板または30試合以上を完了すれば年俸1500万ドルの選手オプションに変わるという条項が含まれており、61登板&58完了を記録したホランドはこの条件をクリア。ホランドは年俸1500万ドルでロッキーズに残留するか、オプションを破棄してフリーエージェントになるかを選択できる立場となっていた。

 8月に防御率13.50という大乱調があったため、シーズン通算の防御率は3.61となってしまったものの、8月を除けば防御率は1点台。4月と5月には月間最優秀リリーバーに選出され、最多セーブのタイトルを初受賞したとあって、オプションを行使して残留するよりもフリーエージェント市場に出たほうが好条件の契約を得られると判断したのだろう。

 「俺たちはポストシーズン進出に相応しいロースターを抱えていたと思う。でも、良い選手を揃えたからといってポストシーズンに行けるわけではないんだ。このチームのケミストリーは素晴らしかったよ」とワイルドカード獲得を決めた試合後に語っていたホランドだが、1年限りでロッキーズを去ることがほぼ確実となった(もちろんロッキーズと再契約を結ぶ可能性もある)。

 昨オフはアロルディス・チャップマン(ヤンキース)、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)、マーク・マランソン(ジャイアンツ)ら大物クローザーが大型契約を手にしたが、ホランドの契約はマランソンの4年6200万ドルが基準になると言われている。トミー・ジョン手術からの復活を遂げた右腕は来季どのチームで試合を締めくくるのだろうか。


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