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マリナーズ 2018年シーズンのローテ―ション事情は?

2017.10.16 12:15 Monday

 2017年のマリナーズはフェリックス・ヘルナンデス、岩隈久志、ジェームズ・パクストン、ドリュー・スマイリー、ヨバニ・ガヤードの5人で先発ローテーションを形成し、16年ぶりのポストシーズン進出を目指すはずだった。しかし、この5人が先発したのはわずか68試合。故障者続出により開幕前の構想は完全に崩壊した。先発ローテーションの立て直しが今オフのマリナーズの最優先課題となる。

 ヘルナンデスは右肩炎症などによって2度の故障者リスト入りを経験し、16先発止まり。岩隈は開幕から6試合に先発したところで右肩炎症により故障者リスト入りし、シーズン閉幕まで復帰できなかった。開幕から絶好調だったパクストンも左前腕痛などで2度にわたって故障者リストに入り、24先発で規定投球回には届かず。ガヤードは不振でブルペンに回され、スマイリーに至っては開幕前に左屈筋痛で戦列を離れ、7月にトミー・ジョン手術を受けて今季どころか来季の戦列復帰すらほぼ絶望となった。

 そんな状況の中、アリエル・ミランダがチーム最多の29試合に先発して8勝を挙げるなど奮闘したが、160イニング止まりで規定投球回には惜しくも届かず、今季のマリナーズの投手は一人も規定投球回に到達しなかった。シーズン途中に獲得したエラスモ・ラミレス、マルコ・ゴンザレス、マイク・リークや、マイナーから昇格させた投手たちをやりくりしながらシーズンを戦い、起用した先発投手17人は両リーグ最多。つぎはぎだらけの先発ローテーションでは熾烈なワイルドカード争いを勝ち抜けるはずもなかった。

 来季の先発ローテーションについてはマリナーズ加入後の5先発で3勝1敗、防御率2.53と好投したリーク、コンディション面の不安はあるものの実力者であるヘルナンデスとパクストンは当確。残り2枠を計算できる先発投手で埋める必要がある。フリーエージェント市場からの補強を目指すのであれば、アレックス・カッブ(レイズ)、ランス・リン(カージナルス)、ジェレミー・ヘリクソン(オリオールズ)らが獲得候補。球団内の若手投手を抜擢するのも一つの方法だが、今季の惨状を考えるとカッブやリンのような実力者を少なくとも一人は加えておきたいところだろう。忘れてはいけないのが大谷翔平(北海道日本ハム)の存在。長年チームを支えてきたエース右腕・ヘルナンデスに取って代わる存在として、ジェリー・ディポートGMが獲得を目指していることは間違いない。


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