主力大量FAのロイヤルズ 来季のチーム作りはどうなる?
2017.10.16 12:43 Monday
最も忙しいオフシーズンを過ごすことになると見られている球団の一つがロイヤルズである。2014年から2年連続でワールドシリーズへ進出し、2015年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームを支えた主力選手の多くがフリーエージェントとなる今オフ。ロイヤルズはどのようにチーム作りを進めていくのだろうか。
ロイヤルズは一塁手のエリック・ホズマー、三塁手のマイク・ムスターカス、遊撃手のアルシデス・エスコバー、外野手のロレンゾ・ケインとメルキー・カブレラ、そしてジェイソン・バルガス、ピーター・モイラン、トレバー・ケーヒルの3投手がフリーエージェントとなる。レギュラー野手の半分、最多勝左腕、リーグ最多登板のリリーフ右腕が一気に流出する可能性があるのだ。また、マイク・マイナーの来季契約は相互オプションとなっており、マイナーがオプションを破棄するようであれば来季のクローザー有力候補まで失うことになる。
ただし、デイトン・ムーアGMは2018年も優勝を狙えるチーム作りをすることを明言しており、彼ら全員をみすみす流出させてしまうようなことはしないだろう。必要な戦力には相応の契約条件を提示し、全力で引き止めにかかるはずだ。チーム内に代替戦力が見つからないのは一塁手のホズマー。球団の顔であり、攻守ともにハイレベルな能力を兼ね備えた一塁手の代わりはチーム内どころか、フリーエージェント市場にもなかなか見当たらない。おそらくムーアGMはホズマーとの再契約を最優先事項としてオフシーズンに臨むことだろう。一方、三塁にはチェスラー・カスバート、遊撃にはラウル・モンデシー、中堅にはパウロ・オーランドがいる。戦力レベルは落ちてしまうが、大金を積んでまでムスターカス、エスコバー、ケインを引き留めるようなことはしないのではないだろうか。
先発ローテーションはバーガスが流出してもダニー・ダフィー、ジェイソン・ハメル、イアン・ケネディ、ジェイコブ・ジュニス、ネイト・カーンズで一応形にはなる。しかし、質量ともに十分とは言い難く、補強に動くことは間違いないだろう。ケルビン・ヘレーラの支配力に陰りが見えるブルペンも同様だ。
ロースターの顔ぶれが一新される可能性の高い2018年のロイヤルズ。今オフ、ムーアGMが見せる動きに注目したい。
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