インディアンス投手コーチのキャラウェイがメッツ新監督就任へ
2017.10.23 12:39 Monday
今季リーグ14位の防御率5.01に終わるなど投手陣が完全に崩壊したメッツだが、投手力をベースとしたチーム作りを進めていく方針に変わりはないようだ。テリー・コリンズに代わる新監督として現インディアンス・投手コーチのミッキー・キャラウェイと合意に達したと複数のメディアが報じている。契約期間は3年になると見られている。
球団からはまだ正式なアナウンスはないものの、インディアンスで5年間投手コーチを務めたキャラウェイがメッツの新監督に就任することがほぼ確実となった。今季インディアンス投手陣がマークした防御率3.30、1614奪三振、奪三振率10.1、WAR31.7(FanGraphs版)はいずれもメジャートップの数字。後ろの3つに至ってはメジャー新記録である。また、インディアンス投手陣は4年連続でリーグ最多の奪三振数を記録している。インディアンスはキャラウェイの指導のもと、メジャー有数の強力投手陣を築き上げたのだ。
キャラウェイは1999年にデビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビューを果たし、メジャーでは5シーズンにわたってプレイ。通算成績は20先発を含む40試合に登板して4勝11敗、防御率6.27。お世辞にもメジャーの舞台で成功したとは言えない投手だった。その後は韓国球界や台湾球界でプレイし、2009年シーズンを最後に現役を引退。インディアンスのマイナー組織でコーチとしてのキャリアをスタートした。マイナーの階段を順調に上り、2013年からテリー・フランコーナ監督のもとで投手コーチを務め、コリー・クルーバー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアーといった好投手たちの成長・活躍に貢献。インディアンス投手陣はカーブを多用することで知られるが、メッツは前投手コーチのダン・ワーゼンがスライダーを好む人物だったため、キャラウェイの新監督就任によってメッツ投手陣の配球に大きな変化が生まれることは間違いない。
ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロム、マット・ハービーらを筆頭に豊富な才能を抱えながらもそれを生かすことのできないシーズンが続いているメッツ。キャラウェイは投手陣の再建を進め、チームを立て直すことができるのか。その手腕に注目が集まっている。
関連ニュース
10月11日 大砲・エンカーナシオン ALDS第5戦はスタメン復帰か
関連動画
10月16日 2017年インディアンス名場面集