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今年のワールドシリーズが盛り上がるであろう10個の理由

2017.10.23 15:09 Monday

 1970年以来47年ぶりにレギュラーシーズン100勝以上のチーム同士が激突する今年のワールドシリーズ。MLB.comのアンソニー・カストロビンス氏が今年のワールドシリーズを盛り上げる様々な要素の中から10個をピックアップしている。

①29年ぶりor初の世界一なるか

 昨年のワールドシリーズでは108年ぶりの世界一を目指すカブスと68年ぶりの世界一を目指すインディアンスが激突。空白期間の合計174年(107年+67年)は史上最長だった。名門ドジャースは1988年を最後にワールドシリーズの舞台に縁がなく、今年は29年ぶりの世界一を目指す。一方、アストロズは球団史上2度目のワールドシリーズ出場。前回出場した2005年のワールドシリーズではホワイトソックスに4連敗を喫しており、ワールドシリーズ初勝利、そして初の世界一を目指す戦いとなる。

 

②100勝同士の対戦

 ワイルドカードが導入された1994年以降、レギュラーシーズン100勝をマークしたのは23チーム。しかし、そのうちワールドシリーズ制覇を成し遂げたのはわずか3チームしかない(1998年ヤンキース、2009年ヤンキース、2016年カブス)。今年もア・リーグ最多の102勝を挙げたインディアンスが地区シリーズで敗退。「100勝をマークしたワールドシリーズ王者」が誕生するは確実だが、どちらのチームが栄光を手にするのだろうか。

 

③球界屈指のエースの存在

 ドジャースにはクレイトン・カーショウ、アストロズにはジャスティン・バーランダーという将来的に野球殿堂入りの候補に挙げられるであろう大黒柱がいる。残念ながら両者のマッチアップは実現しなさそうな情勢だが、チームを世界一に導くのはどちらの投手だろうか。なお、カーショウは初のワールドシリーズ、バーランダーは3度目のワールドシリーズである。

 

④リングを手にして有終の美を飾れるか

 40歳のカルロス・ベルトラン(アストロズ)も将来の野球殿堂入り候補の一人である。カージナルス時代の2013年にワールドシリーズを経験したが、惜しくも世界一には手が届かなかった。今季はキャリアワースト級の成績に終わっており、ワールドシリーズ制覇のチャンピオン・リングを手にして現役引退を決断する可能性もありそうだ。

 

⑤「暴れ馬」プイーグ

 今ポストシーズンでここまで打率.414、OPS1.169と絶好調のヤシエル・プイーグ(ドジャース)。性格的にムラのあるこの男は初の大舞台でどのようなプレイを見せてくれるのだろうか。

 

⑥一流の若手遊撃手対決

 ドジャースのコリー・シーガーとアストロズのカルロス・コレアはともに23歳。若くしてすでにスタープレイヤーとしての地位を確立している一流選手である。この二人のプレイにも注目したい。

 

⑦究極のユーティリティ・プレイヤー対決

 ドジャースにはクリス・テイラー、アストロズにはマーウィン・ゴンザレスという好打を誇るユーティリティ・プレイヤーがいる。複数のポジションをこなしながら一流の打撃成績をマークした彼らの活躍にも期待したい。

 

⑧似た者同士の両監督

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督、アストロズのA.J.ヒンチ監督はともにコミュニケーションを大切にし、人間関係を重視する監督である。人心掌握術を武器に100勝チームを作り上げた両監督が見せる采配も、ワールドシリーズの勝敗を大きく左右することになるだろう。

 

⑨「オタク」同士の対決

 ドジャースとアストロズはともにデータを重視したチーム作りで知られる球団である。人間的な部分を無視するチーム作りには「データ・オタク」といった批判が集まる時代もあったが、それは今や過去の話。ドジャースのアンドリュー・フリードマン、アストロズのジェフ・ルーノウが作り上げたチームは頂上決戦に相応しいチームとなっている。

 

⑩ホームフィールド・アドバンテージ

 今ポストシーズンではホームチームが23勝8敗と大きく勝ち越している(30年ぶりの高勝率)。特にアストロズはホームで6戦全勝、アウェイで1勝4敗と極端。ワールドシリーズでもホームフィールド・アドバンテージは発揮されるのだろうか。

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