パドレス 救援左腕・ハンドの放出を検討か
2017.10.24 12:45 Tuesday
今年のポストシーズンでもリリーフ投手の活躍が目立っているが、支配的なリリーバーはワールドシリーズ制覇を目指すチームにとって、もはや不可欠な存在となっている。今オフのFA市場やトレード市場においてもリリーフ投手が注目を集めることは間違いないが、その注目株の一人がパドレスの左腕ブラッド・ハンドである。
今季のトレード・デッドラインでも注目株の一人となっていたハンドだが、A.J.プレラーGMがかなりの対価を要求していたため、トレードは成立しなかった。パドレスは要求を下げてトレードを成立させるのではなく、少なくとも2019年まで保有可能なハンドをキープすることを選択したが、この決断はハンドを喜ばせたようだ。
「僕は選手、コーチ、街、サンディエゴの全てが好きなんだ。来季もここでプレイできることを望んでいるし、このチームが勝てるチームになったときにその一員でいられたらいいなと思うよ」とハンドはレギュラーシーズン終了後にパドレスへの愛着を語っていた。
しかし、その一方でハンドは自身のトレード話がビジネスの一部であることも理解している。「(トレードは)野球の一部だし、選手自身はどうすることもできないよ。僕たちは毎日自分の仕事をしっかりこなすだけさ。だから、トレードの噂は気にしていない。何が起こるかを見守るだけだよ」
今季72試合に登板して79回1/3を投げ、3勝4敗21セーブ、防御率2.16、104奪三振という好成績をマークしたハンド。パドレスから唯一、オールスター・ゲームにも選出された。シーズン中にはハンドの放出を拒否したプレラーGMだが、今オフは適切な対価を用意する球団があればハンドを放出する準備があることを明らかにしている。パドレスは2015年にも同じような状況があった。クレイグ・キンブレルをシーズン途中に放出せず、シーズン後にレッドソックスへトレード。対価としてマニュエル・マーゴ、カルロス・アスアヘら4選手を手に入れたのだ。
「オフシーズンに入って、すでに数球団が『(ハンド獲得に)興味がある』と言ってきた」とプレラーGMは話しており、ワールドシリーズが終了して本格的にオフシーズンに突入すれば、ハンドのトレード話はさらに具体化するはずだ。来季ハンドはどのチームのユニフォームを着ているのか。プレラーGMの決断に注目が集まっている。
関連動画
10月13日 2017年パドレス名場面集