ハンク・アーロン賞はアルトゥーベとスタントン
2017.10.26 10:38 Thursday
日本時間10月26日、攻撃面で最も優れたパフォーマンスを見せた選手を表彰するハンク・アーロン賞の受賞者が発表され、ア・リーグはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ナ・リーグはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が選出された。
ハンク・アーロン賞は1999年に設立され、現在はファン投票と殿堂入り選手7名で構成する選考委員による選考を組み合わせて選出されている。選考委員の顔ぶれはハンク・アーロンのほか、ロベルト・アロマー、ジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な面々だ。表彰式はワールドシリーズ第2戦の試合前にドジャー・スタジアムで行われ、ロブ・マンフレッド・コミッショナーから両選手へトロフィーが授与された。
アルトゥーベは球団史上初の同賞受賞者となった。今季は史上初の4年連続リーグ最多安打となる204安打を放ち、両リーグトップの打率.346をマークして2年連続3度目の首位打者に輝いた。112得点はリーグ2位、32盗塁、出塁率.410、OPS.957はいずれもリーグ3位、長打率.547はリーグ7位と各部門でリーグ上位に名を連ね、39二塁打、24本塁打、81打点と長打力も発揮。打率、長打力、スピードを兼ね備えたハイレベルな打者として、101勝をマークして地区優勝を果たしたチームの快進撃に大きく貢献し、MVPの有力候補にも挙げられてる。
スタントンは2014年に続いて自身2度目の同賞受賞となった。「故障さえなければ」と言われ続けてきた男が故障なくシーズンを過ごし、ついに本格開花。59本塁打と132打点は球団新記録にして両リーグトップの数字であり、特に本塁打は2位に20本差をつける独走だった。59本塁打は2002年以降で最多の数字であり、史上最多の6105本塁打が飛び出した今季のメジャーリーグを象徴する存在と言っても過言ではないだろう。59本塁打のうち26本はチームにリードをもたらす本塁打だったが、これは1978年のジム・ライスと並んで歴代2位の数字(1位は1998年にマーク・マグワイアが記録した30本)。打率.281、32二塁打、85四球、OPS1.007などその他の部門でも好成績を残しており、クローズド・スタンスの導入によりワンランク上のスラッガーへと成長した。アルトゥーベと同様、スタントンもMVP候補に挙げられており、そちらの行方にも注目だ(MVPは日本時間11月17日に発表予定)。
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