カージナルスの来季コーチ陣が決定 マダックスが投手コーチ就任
2017.10.27 15:02 Friday
日本時間10月27日、投手コーチ探しを続けていたカージナルスは前ナショナルズ投手コーチのマイク・マダックスが投手コーチに就任することを発表した。また、球団傘下で15シーズンにわたって投手コーチを務めてきたブライアン・エバースガードがブルペンコーチに就任することになり、これで来季のコーチ陣の顔ぶれが固まった。
レギュラーシーズン終了後に2012年から6シーズンにわたって投手コーチを務めたデレク・リリキストを解任し、後任探しを進めていたカージナルス。後任候補としてレイズを退団したジム・ヒッキーらの名前も浮上していたが、ジョン・モゼリアック野球部門社長が最終的に選択したのは3球団で計15シーズンにわたって投手コーチを務めた実績を誇るマダックスだった。
「我々はマイク(・マダックス)をカージナルスの球団組織に迎えることができてとてもワクワクしています」とモゼリアック。マダックスはブリュワーズ(2003-2008)、レンジャーズ(2009-2015)、ナショナルズ(2016-2017)の3球団で投手コーチを務め、レンジャーズ時代にはダルビッシュ有の指導にもあたっていたため、日本のメジャーリーグファンにも馴染みの存在である。殿堂入りの名投手グレッグ・マダックスの兄であることばかりが強調されるが、投手コーチとしても確かな手腕を持っており、ナショナルズのここ2年間のチーム防御率3.70はメジャー全体で4位の数字。ナショナルズは今季ナ・リーグの防御率TOP5に3人を送り出しており、レンジャーズはマダックス在籍期間にチーム奪三振数で球団歴代1~4位の数字を叩き出している。
カージナルスが投手コーチ探しを開始した時点では、マダックスの名前は候補者リストに入っていなかったが、ナショナルズがダスティ・ベイカー監督を解任し、その他のコーチ陣とも契約を更新しないことを決定したことにより事情が変わった。モゼリアックは投手コーチに求めるものとして先進的なデータを活用できること、現代の戦術や分析に対する理解があること、投手陣の最適化に関するスキルを持ち合わせていることなどを挙げていたが、それにピタリと当てはまる存在がマダックスだった。
なお、カージナルスは先日、マイク・シルトが三塁ベースコーチからベンチコーチに配置転換され、空席となった三塁ベースコーチにはホゼ・オケンドーが復帰。球団OBのウィリー・マギーも役職は未定ながらコーチとしてチームに加わることが発表されており、マダックスの投手コーチ就任、エバースガードのブルペンコーチ就任により、来季のコーチ陣の顔ぶれが確定した。
関連ニュース
10月17日 モリーナが故郷・プエルトリコで復興支援活動
関連動画
10月12日 2017年カージナルス名場面集