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年間最優秀リリーバーはキンブレルとジャンセン

2017.10.29 10:53 Sunday

 ドジャースとアストロズによるワールドシリーズも折り返しの第4戦を迎えた。その試合前には年間を通じて最優秀なリリーフ投手を表彰する「Reliever of the Year」が発表され、ア・リーグはクレイグ・キンブレル(レッドソックス)、ナ・リーグはケンリー・ジャンセン(ドジャース)が選ばれた。

 この賞にはリーグによって別名がつけられている。ア・リーグはヤンキース一筋で歴代1位の652セーブを記録したマリアーノ・リベラの名前をとって「マリアーノ・リベラ賞」、一方でナ・リーグは主にパドレスで活躍し、歴代2位の601セーブを誇るトレバー・ホフマンの名前を冠にした「トレバー・ホフマン賞」と呼ばれている。今年選出された2人は共に2度目の受賞となりキンブレルはブレーブス時代の2014年、ジャンセンは昨年に続いて2年連続となった。

 今季のキンブレルは67試合に登板し5勝0敗35セーブ 防御率1.43と抜群の安定感を誇った。セーブ成功率は90%であり、主にフォーシームとナックルカーブの2球種でチームを勝利に導いてきた。来季に9セーブを記録すると通算300セーブとなり1つの大台に到達する。ジャンセンは捕手から投手に転向した経験がありながらも2012年から毎年25セーブ以上を記録してきた。昨年はキャリアハイとなる47セーブを記録するが、惜しくも1位にはなることはできなかった。そして迎えた今季は65試合に登板し5勝0敗41セーブ 防御率1.32の成績を残した。セーブ成功率は98%で念願だった自身初のセーブ王にも輝いた。今年の41セーブによって通算セーブ数は230となった。

 受賞が決まったキンブレルは「受賞は嬉しいが直接、リベラから賞を受け取ることができなくて残念だよ。でも僕は常に彼(リベラ)のことを尊敬している」と語り、そしてジャンセンは「この賞で最高のリリーバーになったことが認められた。僕はキンブレルをはじめ、すべてのリリーフ投手や偉大なクローザー達に感謝しなければならない」とコメントを残している。

 今回は共に地区優勝を決めたチームからの選出となった。彼らの活躍なしではチームは頂点に立つことができなかっただろう。既にレッドソックスは監督が代わり、既に来季に向けて動き出している。ドジャースはまさに今、29年ぶりの世界一を目指してアストロズとのワールドシリーズに臨んでいるところだ。来季以降も彼らの登板から目が離せない。


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