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ドジャースが最終回に5得点 対戦成績を2勝2敗のタイに戻す

2017.10.29 13:06 Sunday

 ドジャースとアストロズによるワールドシリーズはアストロズが対戦成績を2勝1敗とした状態で第4戦を迎えた。中盤まで投手戦が展開された。この試合は1本の本塁打から動き出したがドジャースが終盤の猛攻で6対2と勝ち越し、対戦成績を2勝2敗のタイとした。

 この日の先発はアレックス・ウッドとチャーリー・モートン。ウッドは去るカブスとのリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦で投げて以来となる久々の登板となった。対するモートンはヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)で先発し、勝利投手となってチームをこの大舞台へと導いている。今季のウッドは中6日以上の登板では5勝1敗 防御率2.81と好成績、モートンもキャリアハイとなる14勝や奪三振率10.00など飛躍を遂げたシーズンとなった。この両者の投げ合いによって試合は中盤までは動かなかった。

 注目の両者の立ち上がり。モートンは初回、先頭打者のクリス・テイラーに安打を許すも捕手のブライアン・マッキャンの盗塁阻止などがあり、無失点で切り抜けた。一方のウッドは16球を要するもアストロズ打線を3者凡退に抑えてこちらも上々の立ち上がりをみせた。ここからウッドはギアを上げていく。四球で走者こそ出してしまうが自慢の緩急を巧みに使い、相手打線に的を絞らせずに5回終了時まで安打を許さなかった。

 ノーヒッターへの期待も高まる中、試合が動いたのは6回裏のアストロズの攻撃。2死から打席に立ったジョージ・スプリンガーがウッドのナックルカーブを捉えてこれを左翼スタンドへと運んだことでついに均衡が破れ、この試合で初めて得点が入った。被弾したウッドはこれで降板となり、リリーフ陣にマウンドを譲った。失点したとはいえ、打たれた安打はこの1本のみの好投を披露した。

 点を返したいドジャースは先制を許した直後の7回表、1死からコディ・ベリンジャーが二塁打で出塁するとここで代わったばかりのアストロズの2番手、ウィル・ハリスを攻める。2死となるものの、続くローガン・フォーサイスが値千金の適時打を放って1対1の同点に追いついた。その後は9回表に無死一・二塁の場面からベリンジャーが適時二塁打で2対1と勝ち越しに成功するとジョク・ピーダーソンの本塁打などで一挙5点を取って試合を決めた。

 一方のアストロズは最終回にアレックス・ブレグマンの本塁打で意地をみせるも攻撃はここまで。先制した1点を守り切れず世界一に王手をかけることができなかった。対戦成績をタイとした両者は世界一王手をかけて第5戦に臨む。明日の先発はクレイトン・カーショウとダラス・カイケルと発表されている。


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