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ナショナルズ デーブ・マルティネスが新監督就任へ

2017.10.30 11:10 Monday

 ナ・リーグ東部地区を独走で制しながらカブスとの地区シリーズに敗れ、2017年シーズンを終えたナショナルズ。2年連続地区シリーズ敗退という結果を受けてダスティ・ベイカー監督が解任され、後任探しが続いていたが、カブスのベンチコーチを務めているデーブ・マルティネスと3年契約で合意に至ったと報じられている。

 マルティネスは現在53歳。現役時代は外野手で、16年間で9球団を渡り歩いたジャーニーマンだった。通算成績は1919試合に出場して打率.276、91本塁打、580打点、183盗塁、OPS.730。現役晩年の2000年には1シーズンで3度もトレードされ、4球団を渡り歩いたこともある。右膝の故障により2002年シーズンを全休し、現役引退を発表。2006年と2007年はデビルレイズ(現レイズ)でスプリングトレーニングのインストラクターを務め、2008年からベンチコーチとなった。2015年にジョー・マドン監督がレイズからカブスに移ると、マルティネスもマドンとともにカブスへ移籍し、計10シーズンにわたってマドン監督のもとでベンチコーチを担当。いわば「マドンの右腕」として監督未経験ながら高い評価を受けてきた。そのため、ここ数年は毎年のように他球団の監督候補に挙がっていたが、今回満を持してナ・リーグ東部地区王者のナショナルズで監督に初挑戦することになったのだ。なお、現地の報道によると3年契約+オプション1年になると見られており、ナショナルズが監督に与えた契約としては史上最長のものとなる。

 マルティネス以外には前レッドソックス監督のジョン・ファレル、メッツ打撃コーチのケビン・ロングらが候補に挙げられていたが、当初からマルティネスが最有力候補と見られていた。マルティネスはフランク・ロビンソン、マニー・アクタ、ジム・リグルマン、デービー・ジョンソン、マット・ウィリアムス、ベイカーに続くナショナルズ第7代監督となる。マルティネスに課されたタスクはただ一つ、ナショナルズを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導くことだけである。名将・マドンのもとで学んだマルティネスがどのような指揮を見せるのか。来季のナショナルズには要注目だ。


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