フィリーズ新監督はキャプラーに決定か
2017.10.30 12:29 Monday
ピート・マッカニン監督を解任し、新監督探しを続けているフィリーズだが、どうやらゲーブ・キャプラー新監督誕生の瞬間が近付いているようだ。現地の報道によると、早ければ日本時間10月31日にも正式に監督就任が発表される可能性があるという。
キャプラーは日本時間10月28日にフィラデルフィアへ戻り、2度目の面接を受けた。フィリーズ傘下AAA級で監督を務めているダスティ・ワーサン、前レッドソックス監督のジョン・ファレルもすでに2度目の面接を終えており、この3人が最終候補者となったと見られているが、2度目の面接によりキャプラーが最有力候補としての地位を固めたようだ。
42歳のキャプラーは現在、ドジャースで選手育成部門のディレクターを務めている。ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長からその手腕を高く評価されており、フリードマンは「彼は素晴らしい監督になるだろう」と語っていたほどだ。しかし、当初はフィリーズ新監督の有力候補の一人としては見られていなかった。キャプラーの監督経験は2007年にレッドソックス傘下A級のチームを率いた1年だけ。フィリーズは監督経験の豊富な人物を求めていたのである。
ところが、キャプラーはフィリーズにとって非常に魅力的な存在だった。キャプラーが監督に就任すれば、フィリーズでは1996年に38歳の若さで監督に就任したテリー・フランコーナ(現インディアンス監督)以来の若さとなるが、若手選手の多いフィリーズにおいては選手とのコミュニケーションが取りやすくなり、チームに好影響を及ぼすに違いない。また、キャプラーがデータ分析や栄養学にも興味を持ち、知識を有していることもチームの方針とマッチしたようだ。
ケン・モッカ、チャーリー・マニュエル、トーリ・ロブロ(現ダイヤモンドバックス監督)など、日本プロ野球を経験したメジャーリーグの監督は過去にも数名存在するが、キャプラーも2005年に巨人でプレイした経験がある。また一人、日本プロ野球を経験した監督が誕生しようとしている。
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