【WS第5戦】スリーランの応酬 試合は同点のまま終盤へ
2017.10.30 13:04 Monday
アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われているワールドシリーズ第5戦。好投手同士の投げ合いのため投手戦が予想されたものの、4回裏、5回表、5回裏に連続でスリーランが飛び出す予想外の展開となり、試合は7対7の同点で7回表に突入している。
第1戦と同じマップアップとなったこの試合。アストロズ先発のカイケルは第1戦の雪辱を果たしたいところだったが、立ち上がりに制球が定まらず、1安打と2四球で一死満塁のピンチを背負ってしまう。コディ・ベリンジャーこそ空振り三振に抑えたものの、ローガン・フォーサイスがレフトへのタイムリーを放ち、ドジャースが2点を先制。その後、ヤシエル・プイーグの打席中にユリ・グリエルの送球ミスにより1点を加え、ドジャースは初回に3点を先制した。
一方のカーショウはホゼ・アルトゥーベから三振を奪うなど、アストロズ打線を三者凡退に抑える安定した立ち上がり。カイケルも初回以降は立ち直り、3回まではスムーズに試合が進んでいった。ところが4回表、カイケルは一死からフォーサイスに二塁打を浴びると、二死後にオースティン・バーンズにタイムリーを打たれ、リードを4点に広げられてしまう。しかしその裏、アストロズはカーショウから一死一、二塁のチャンスを作り、カルロス・コレアのタイムリー二塁打で1対4。続くグリエルは初球を豪快に振り抜き、レフトスタンドへ同点スリーランを叩き込んだ。
5回表、アストロズは前のイニングから登板していたルーク・グレガーソンに代えてコリン・マクヒューを投入。しかし、ワールドシリーズ初登板となったマクヒューは制球が定まらず、いきなり二者連続で四球を与えてしまう。キケ・ヘルナンデスこそ見逃し三振に抑えたものの、ベリンジャーが勝ち越しスリーラン。ドジャースは前の回に4点差を追い付かれたものの、ベリンジャーの一発により再び3点のリードを奪うことに成功した。
ところが、カーショウがピリッとしない。5回裏二死走者なしから二者連続で四球を与え、デーブ・ロバーツ監督はカーショウ交代を決断。しかし、代わった前田健太がアルトゥーベにスリーランを浴び、試合は再び同点となった。なお、1試合に3本のスリーランが飛び出したのはワールドシリーズ史上初の出来事。6回は両チームとも無得点に終わり、7対7の同点のまま試合は終盤に突入した。