English Español 韓国語

メッツが青木をリリース 青木はフリーエージェントに

2017.10.31 10:55 Tuesday

 日本時間10月31日、メッツは青木宣親をリリース(=解雇)したことを発表した。青木は日本時間9月3日にメッツと契約。メッツの一員としての選手生活は約2ヶ月で終わりを迎えることになり、現在青木はフリーエージェントとなっている。

 ヨエニス・セスペデス、マイケル・コンフォートなど外野手に故障者が相次いだこともあり、メッツは日本時間8月30日にブルージェイズをリリースされフリーエージェントとなっていた青木を獲得した。メッツでは主に1番や2番を任され、27試合に出場して打率.284、出塁率.371、5盗塁をマーク。10三振を上回る13四球を選ぶなど、持ち前の巧打を存分に発揮してチームに貢献した。

 現地の報道によると、青木がメッツと契約した際、「2018年の契約を提示するかどうかを10月末までに決定する」という条項が含まれていたようだ。通常、青木のように年俸調停権を持っている選手に対しては球団が12月上旬までに翌年の契約をテンダー(=提示)するかどうかを判断する。ここでテンダーされなかった選手は「ノンテンダーFA」としてフリーエージェントとなり、新たな所属先を探すことになるが、すでに移籍市場が動いた後になるため、思うような条件を得られないケースもある。今回の青木のように10月末の時点で球団に決定してもらえば、通常のフリーエージェントと同様に所属先を探すことができるというわけだ。

 今季の青木はアストロズの一員として開幕を迎え、日本時間8月1日にフランシスコ・リリアーノとのトレードでテオスカー・ヘルナンデスとともにブルージェイズへ移籍。ブルージェイズをリリースされたあと、メッツに加入した。3球団合計での成績は109試合に出場して打率.277、5本塁打、35打点、10盗塁、出塁率.335、OPS.728。メジャー6年目にして初めて100安打に届かず(93安打)、打率も初めて.280を下回ったが、決して悪い成績ではなかった。

 青木の今季年俸は550万ドル。メッツが契約をテンダーしていれば、さらに年俸が上昇する見込みだったが、フルタイムのレギュラーではない外野手に600万ドルを超える年俸を支払いたくなかったというのがメッツの本音だろう(メッツはすでに準レギュラーのフアン・ラガレスに年俸650万ドルを支払うことが確定している)。年俸を下げてメッツと再契約を結ぶ可能性も残されているが、日本球界への復帰も含め、青木は様々な選択肢の中から来季の所属先を選ぶことになる。メジャー6年目にして早くも「メジャー全地区制覇」を成し遂げたジャーニーマンは来季どのユニフォームを着てプレイしているのだろうか。


 関連動画

  10月10日 2017年メッツ名場面集

spotvnow